ボーカルをフィーチャーした曲から始まる。そういうコンセプトかと思って聴いていると、ボーカル入りは1曲のみで終わってしまう。さらに、2曲目と3曲目は、大阪厚生年金ホールでのライブ演奏らしいが、拍手は消されていて、録音日は不明。こういうザヴィヌルの行為が許せない。それを黙認したであろうショーターもしかりだ。
録音場所、録音日なんか関係ないだろうと言うのがザヴィヌルの主張なのだろう。だが、聴き手はそれらを手掛かりにして、自分との時間軸と距離感でアルバムを聴くのだ。この録音から2年後にウェザー・リポートは解散。過去を引きずり、引き際を誤ったザヴィヌル。自分勝手なDomino Theory(ドミノ理論)で、「ウェザー・リポート」という遺産を台無しにしてしまった。
1. Can It Be Done
2. D Flat Waltz
3. The Peasant
4. Predator
5. Blue Sound-Note 3
6. Swamp Cabbage
7. Domino Theory
Wayne Shorter - saxophones
Joe Zawinul - keyboards, synthesizers
Omar Hakim - drums
Victor Bailey - bass
Jose Rossy - percussion
Carl Anderson - vocals (track 1)
Recorded: Kosei Nenkin Hall, Osaka, Japan; The Music Room, Pasadena, California; The Sound Castle, Los Feliz, California.
Released in February 1984.