Weather Report / Night Passage

ラスト曲のみが大阪でのライブで、それ以外はスタジオ録音である。手持ちの輸入盤CDにはそれ以上の詳細なデータが記載されていないが、Wikipediaによるとスタジオ録音中の2曲は、クインシー・ジョーンズなどの音楽業界人も含めた250人の観客を招いたそうである(250人収容のスタジオというのは信じられないのだが)。従って、アルバム全体としての統一感はないものの、演奏自体の完成度は非常に高い。

Weather Reportは、このアルバムで頂上に立ってしまった。何らかの形でもう解体しないと、前へ進むべき道はなくなったのだ。だが、ジョー・ザヴィヌルはWeather Reportにしがみつき、迷走が始まる。ウェイン・ショーターはそれに付き合ってしまった。一方のジャコ・パストリアスは、本作の録音直後に自己名義のアルバムWord Of Mouthの制作に取り掛かる。ジャコは意外と冷静に状況を見つめていた感じだ。

1. Night Passage
2. Dream Clock
3. Port Of Entry
4. Forlorn
5. Rockin' In Rhythm
6. Fast City
7. Three Views Of A Secret
8. Madagascar

Wayne Shorter - saxophones
Josef Zawinul - keyboards
Jaco Pastorius - bass
Peter Erskine - drums
Robert Thomas Jr. - hand drums

Tracks 1 - 7
Recorded on July 12 & 13, 1980 at The Complex, Los Angeles.

Track 8
Recorded on June 29, 1980 at Festival Hall, Osaka, Japan.

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