Horace Silver / The Cape Verdean Blues

不覚にも、このアルバムの存在は最近まで知らなかった。他の作品を調べていた時に偶然見つけ、ジャケットから漂ってくる雰囲気だけで購入を決めた。輸入盤CDの2003年付けライナーノーツでは、Bob Blumenthal(ボブ・ブルーメンソール)氏が、"Horace Silver is one of the great craftsmen of jazz history."(ホレス・シルバーはジャズの歴史の偉大な職人の一人だ)と書き始めている。同感。シルバーは掛け値なしでカッコイイ。ジャズをある意味で「芸能」にした男だ。

また、原盤にはシルバー自身の解説が載っている。「The Cape Verdean Bluesは、次の3つに触発されている。父の出身地カーボベルデ諸島のポルトガル民謡。リオ滞在中、親友のドラマーDo Um Romaoから学んだブラジルのサンバ。古き良きアメリカのファンキーブルース」。カーボベルデでは、本作録音2年前の1963年に独立戦争が起きていることを知った。ジャケットの写真は、その戦争をイメージしたものだろう。

1. The Cape Verdean Blues
2. The African Queen
3. Pretty Eyes
4. Nutville
5. Bonita
6. Mo' Joe

Joe Henderson - tenor saxophone
Woody Shaw - trumpet
J.J. Johnson - trombone (tracks 4-6)
Horace Silver - piano
Bob Cranshaw - bass
Roger Humphries - drums

Tracks 1, 2 & 3
Recorded on October 1, 1965 at Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, New Jersey.

Tracks 4, 5 & 6
Recorded on October 22, 1965 at Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, New Jersey.

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