スイングジャーナル 1967年3月号

表紙はチコ・ハミルトン。コルトレーンのアルバムLive At The Village Vanguard Again!が、この号のレコード評トップに位置付けられた。油井正一氏がレビュアー。満点を付けて、以下のように切り出している。自分自身がこのアルバムをきっかけにコルトレーンにのめり込んだので、興味深く読んだ。

『ナット・ヘントフがコルトレーンにきいたそうだ。「6年間も〈マイ・フェヴァリット・シングス〉をやりつづけていてシンドイとは思わないかね?」コルトレーンは即座に「ノー」とこたえた。いったんソロ・パートに入るとそこは無限の可能性を秘めた創造の世界だからだそうだ』。

上記の会話をもとに、『初演盤は常にベストであることを大いに反省し、再演という言葉は不適当。再演ではなく完成なのだ。デッサンが完成した画になったのだ』とつなげている。リアルタイムで聴くことができなかった自分としては、油井氏の評価の仕方が参考になる。

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