安富祖貴子 / マイ・ブルース

2011年のアルバムTHE BLUESに続く、2012年日本語(2曲を除く)でのブルース曲集『マイ・ブルース』。安富祖貴子の6枚の全アルバムを所有しているが、このアルバムから10年近く新譜が出ていない。

ラスト曲「バイ・バイ・ブルース」を吹き込んで、ジャズ界をバイバイしてしまったのかと心配したが、彼女のホームページには、ライブ情報が掲載されていて、活動を継続していることを確認。ただし、沖縄だけで上京はしていない。コロナの影響もあるのだろう。新譜を引っ提げて、都内か横浜でのライブを期待したい。生演奏での「横浜ホンキートンク・ブルース」を聴きたいのだ。

1. 横浜ホンキートンク・ブルース
2. 沖縄ベイ・ブルース
3. 恍惚のブルース
4. 家へおいでよ
5. 別れのブルース
6. モーニング・ブルース
7. 色彩のブルース
8. 嘆きの街
9. 夜霧のブルース
10. West Coast Blues
11. 愚かなり我が心
12. バイ・バイ・ブルース

安富祖貴子 - vocal
関根敏行 - piano
佐瀬正 - bass
大隈寿男 - drums
大隅卓也 - alto saxophone
馬場孝喜 - guitar

発売 2012年10月24日

Sheila Jordan / Portrait Of Sheila

シーラ・ジョーダンは現在93歳。自分は聴くチャンスを逸したが、2015年暮れ、87歳のときには来日公演を果たしている。2008年までに20枚のリーダーアルバムを世に送り込んだ。そして、本作が彼女のデビューアルバム。1962年9月と10月の録音。ギター、ベース、ドラムのトリオを従えて、クールに歌う。ギターとのデュオ、ベースとのデュオもあり、アルバムとしての構成が見事。ジャケットも印象的。

彼女は、1952年にデューク・ジョーダンと結婚。ならば、タイトルを「シーラとデューク」にして、夫のピアノだけのバックでシーラの歌声を聴かせるアルバムを安易に思い付いてしまうのだが…。しかし、本作の録音前だろう、デュークの薬物使用により、二人は1962年に離婚しているのだ。二人の間には、娘が55年に生まれたとのことで、シングルマザーとして、そしてプロのジャズボーカリストとしての新たな決意を感じるアルバム。ジャケットの横顔からも。

1. Falling In Love With Love
2. If You Could See Me Now
3. Am I Blue
4. Dat Dere
5. When The World Was Young
6. Let's Face The Music And Dance
7. Laugh, Clown, Laugh
8. Who Can I Turn To
9. Baltimore Oriole
10. I'm A Fool To Want You
11. Hum Drum Blues
12. Willow Weep For Me

Sheila Jordan - voice
Barry Galbraith - guitar
Steve Swallow - bass
Denzil Best - drums

Recorded on September 19 and October 12, 1962 at Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, New Jersey.

湯川れい子 / きずな ― The Spirit Of Japan

2007年に湯川れい子氏と仕事をさせてもらった。その時に紹介を受けたアルバムで、湯川氏作詞の「きずな」の楽譜が同梱されている。それとは別に、湯川氏からは歌詞カードをいただいた。

仕事を通じて、音楽のことはもちろん、写真のこと、さらには、その年から自分が仲間達と始めた谷戸田での米作りまで、いろんな話を湯川氏とできたことが、自分にとっての宝となった。もう15年前のことである。以下は、「きずな」の歌詞の一部。

なぜに 傷つけ合うの
世界中で ただひとりだけの
あなたという 大事な命

いつまでも
いつの日までも
幸せでありますように・・・と
祈る

ありがとう 生まれてきたこと
ありがとう きずなに感謝

1. きずな
2. Amazing Grace
3. きずな / Original Karaoke
4. Amazing Grace / Original Karaoke

The Spirit of Japan : 本作品のために3組が集まって結成された総勢200名のコーラスグループ
・亀渕友香 & The Voice of Japan
・池松信 & 滋慶コム・ゴスペルアンサンブル
・湯川れい子 & 東京女声合唱団

発売 2006年8月