Janis Joplin / I Got Dem Ol' Kozmic Blues Again Mama!

紙ジャケット。虫眼鏡がないと読めないライナーノーツ。虫眼鏡は付いていないが、アルバムタイトルを記したシールが同梱されている。残念ながら、このシールを貼る場所が見つからないのだが…。ライナーノーツの出だしは「目も眩む閃光のごとき爆発的な勢いでジャニス・ジョプリンは1960年代に登場した」とあり、「だが、力に満ちあふれ、およそ控え目という言葉とは無縁であった彼女は、あまりにも早く我々の前から姿を消してしまうことになる」と続けている。

どの曲も心に突き刺さってくるが、9曲目のDear Landlord(拝啓地主様)が自分には興味深い。この曲はボブ・ディラン作で、1967年12月リリースのアルバムJohn Wesley Hardingに収録。ジャニスは、リアルタイムでディランを聴いていたことになる。そして、同アルバムの中から、ジミ・ヘンドリックスはAll Along the Watchtower(見張り塔からずっと)をカバーした。フォーク、ロック、ジャズなどのミュージシャンが相互に触発されていた時代だ。

1. Try (Just a Little Bit Harder)
2. Maybe
3. One Good Man
4. As Good As You've Been To This World
5. To Love Somebody
6. Kozmic Blues
7. Little Girl Blue
8. Work Me, Lord
9. Dear Landlord [session outtake]
10. Summertime [live at Woodstock]
11. Piece Of My Heart [live at Woodstock]

Janis Joplin - lead vocals, guitar
Sam Andrew - guitar, vocals
Michael Monarch - guitar (uncredited)
Mike Bloomfield - guitar (tracks 2,3,8)
Brad Campbell - bass guitar, brass instrumentation
Richard Kermode - electronic organ, keyboards
Gabriel Mekler - electronic organ, keyboards
Goldy McJohn - electronic organ, keyboards (uncredited)
Maury Baker - drums
Lonnie Castille - drums
Jerry Edmonton - drums (uncredited)
Terry Clements - tenor saxophone
Cornelius Flowers - baritone saxophone
Luis Gasca - trumpet

Recorded in June 1969.

Janis Joplin / Cheap Thrills

正確にはジャニス・ジョプリンではなく、Big Brother & The Holding Company名義のアルバム。だが、自分のライブラリー整理の都合上でジャニス名義にしている。ライブ演奏風な作りになっているが、ラスト2曲を除いてスタジオ録音。

このアルバムの最大の聴き所は、やはり3曲目のSummertimeだろう。ジャニスのSummertimeを初めて聴いたのは、中学生の頃。深夜放送だったような気がする。すごく気にはなったが、アルバムを買うほどの小遣いはなかった。当時、無理して買っていれば、ジャズではなくロック指向になったかも知れない。

1. Combination Of The Two
2. I Need A Man To Love
3. Summertime
4. Piece Of My Heart
5. Turtle Blues
6. Oh, Sweet Mary
7. Ball And Chain
8. Roadblock
9. Flower In The Sun
10. Catch Me Daddy
11. Magic Of Love

Janis Joplin - vocals, engineer, performer
Peter Albin - bass, guitar
Sam Andrew - bass, guitar, arranger, vocals, author
James Gurley - bass, guitar, engineer
David Getz - piano, drums, author

Recorded in March 2 - May 20, 1968.

細野晴臣 / HOSONO HOUSE

このLPを購入したのは高校2年。何度ターンテーブルに載せただろうか。日曜の午前中に聴くことが多かった。いつの間にか、父親が3曲目の「CHOO CHOO ガタゴト」を覚えてしまい「チューチューガタゴト…」と口ずさんでいたことを思い出す(その父は95歳で今も健在)。2010年頃、ノイズだらけになったLPを町田ディスクユニオンに持って行ったら、2,500円で引き取ってくれた。「そんな高額で?」「ええ、まだCD化されていないんですよ」と。その瞬間、しまったと思った。もう数年、自宅で暖めておけば数万円になったかも知れない。だが、12年10月にCDがリリース。

細野へのインタビューがCDのライナーノーツには載っている。ザ・バンドの『ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク』の影響もあったと語っている。少し謎が解けてきた。ディランとザ・バンドとの関係。岡林とはっぴいえんどとの関係。フォークとロックの融合などと簡単には論じることはできないが、事実として、そういう関係があった。細野はザ・バンドを聴いていたのだ。

1. ろっかばいまいべいびい
2. 僕は一寸
3. CHOO CHOO ガタゴト
4. 終わりの季節
5. 冬越え
6. パーティー
7. 福は内 鬼は外
8. 住所不定無職低収入
9. 恋は桃色
10. 薔薇と野獣
11. 相合傘

Haruomi Hosono - bass, guitar, flat mandolin, flat vocal, melodion, kalimba & piano on "Party"
Masataka Matsutoya - piano, Fender Rhodes, accordion
Shigeru Suzuki - electric guitar
Tatsuo Hayashi - drums, percussion
Hiroki Komazawa - st' guitar

発売 1973年5月25日