五つの赤い風船 / New Sky - アルバム第5集 Part1

いまだに手放せない2枚のLP。タイトルはPart1がNew Sky、Part2がFlight。二枚組で出す予定だったらしいが、Part2からリリースされた。CDは2枚組で本来の形になった。しかし、New Skyに収録された5曲は組曲的な性格を持っていて、LPを2枚に分けたのは正解だったと思う。全て西岡たかしの作詞作曲である。

「時々それは」 時々それは生きのびる事も許さないし/死人の顔と皮膚のたるみが/紫に暗い沼に向かって走って行く

「私は地の果てまで」 苦しいからって逃げないでいるのは/あなただけなのでしょうか/私は逃げる地の果てまで/どこまでもどこまでも

「ボクは愛など知らないし」 ボクは愛など知らないし/一度も手にしもしない/その日のDJはつらい/何度も何度も心の中で涙をぬぐい/おかしな声で笑うのだ

「たまには一度は」 たまには一度は/歩いているこの足を止めてなんにもしないで/ただボーッと立っているのもいいものです/ボクにはこんな時がいるのです

「私は広い海に出る」 私は広い海に出るわ/色んな所へ行ってみたわ/小さな部屋が私を許さないわ/とても青い海だったわ

1. 時々それは
2. 私は地の果てまで
3. ボクは愛など知らないし
4. たまには一度は
5. 私は広い海に出る

西岡たかし - 唄、ギター、ヴィブラフォン
藤原秀子 - 唄
東祥高 - ピアノ、オルガン、ヴィブラフォン、アコーデオン
長野隆 - ベース、唄

録音 アオイスタジオ 1971年4月8, 12, 24, 25日, 5月14日

五つの赤い風船 / フォーク・アルバム第1集

LPでまだ所有しているアルバム。見開きのジャケット。中に両面の歌詞カード2枚が組み込まれている。使われている10枚ほどの写真は新宿西口。この写真の頃は、中学生になったばかり。ちょっと遊びに行く場合は、中野駅のブロードウェイ。まだサンプラザはなかった。このレコードも中野で買ったはずだ。中野になかったのは電子部品屋。その時は、新宿を越えて秋葉原によく行った。

やがて、趣味がラジオ工作からフォークソングにシフトしていったのは、このアルバムが一つのきっかけになった気がする。フォークギターは持っていたが、オートハープを購入したのだ。この楽器は、「遠い世界に」で効果的に使われている。オートハープは、ボタンを押せば簡単にコードが弾ける弦楽器。たしか36本の弦があって、チューニングが大変だった。大学進学の時、この楽器は友人へ渡してしまった。理由はちゃんと覚えていないが、大学に行ったらジャズをやる!と決めたからかもしれない。なお、本作はCD化されているが、廃盤同様で非常に高価で手が出ない。

1. 恋は風に乗って
2. 遠い空の彼方に
3. 血まみれの鳩
4. もしもボクの背中に羽根が生えてたら
5. 一つのことば
6. 遠い世界に
7. まぼろしのつばさと共に
8. 時計
9. 母の生まれた街
10. 一滴の水
11. おとぎ話を聞きたいの

西岡たかし / 長野隆 / 藤原秀子 / 東祥高

五つの赤い風船 / おとぎばなし

中学2年生の頃、「遠い世界に」を知った。そこから五つの赤い風船、吉田拓郎、ボブ・ディラン、キース・ジャレット、マイルス・デイビス、ジョン・コルトレーンへとつながっていった。このアルバムには、「遠い世界に」は入っていないが、今でも新鮮な曲ばかり。鳥取県民謡「貝殻節」を除いて、全て西岡たかしの作詞・作曲。

このアルバムを購入したのは、恐らく1970年。見開きのジャケットで1,500円。CD化はされているが、プレミアムが付いてしまい安価なCDは出回っていない。

1. 私は深い海にしずんだ魚
2. 青い空の彼方から
3. 貝殻節
4. めし屋
5. 一滴の水
6. まぼろしのつばさと共に
7. 叫び
8. 時計
9. まるで洪水のように
10. 母の生れた街
11. おとぎばなしを聞きたいの
12. 唄

西岡たかし - 唄、ギター、ヴァイブ、ピアノ、チェレスタ、リコーダー、ハーモニカ、詩
中川イサト - 唄、ギター
藤原秀子 - 唄、オルガン
長野隆 - 唄、ベース
木田高介 - ドラム
つのだ・ひろ - ドラム、コンガ
谷野ひとし - ベース

録音 1969年7月2, 3, 4日