Bob Dylan / MR. D.'S Collection # 1

1974年、都立大泉高校3年生のとき、ボブ・ディランのキャンペーンが打たれた。「有効期間1974年12月31日まで《5:1 未発表 30cm LPプレゼント》。オリジナルアルバム11種の中から5種お買い上げの方に郵送料¥600(梱包発送料を含む)で日本未発売2曲、未発売ライブ2曲、別テイク、シングル盤のみで発売されLP化していない曲10曲入りの30cmLPをプレゼントします。ジャケットのイラストは矢吹申彦」。

このキャンペーンに応募して手に入れたアルバム(写真はLPから焼いたCD)。大学受験を前にしていたが、キャンペーンに釣られて5枚のアルバムを購入。何のアルバムを買ったかは覚えていないが、受験勉強していなかったのは明らか。ディランと現役入学を天秤にかけて、前者を選んだ。まさかそんなことはしていない。現役入学なんて天秤に載せていなかったからだ。果たして、このLPは何枚世の中に出たのだろう。1975年の大学受験で浪人生となった人数分か。答えは「風に吹かれて」しまった。

1. I'm So Restless
2. I'll Fly Away
3. Mixed-Up Confusion
4. From A Buick 6
5. George Jackson (Acoustic Version)
6. Can You Please Crawl Out Your Window?
7. Just Like Tom Thumb's Blues
8. Spanish Is The Loving Tongue
9. Nashville Skyline Rag
10. George Jackson (Big Band Version)

吉田拓郎 / LIVE 2016

2016年10月27日、パシフィコ横浜で拓郎がボブ・ディランの「風に吹かれて」を歌った。日本時間の同月13日午後8時過ぎ、ディランのノーベル文学賞受賞の発表があった。この曲を入れたのは、拓郎からディランへの祝福メッセージだったのだろう。この日のライブでは、ハーモニカを吹いたのは「旅の宿」だけ。「風に吹かれて」でも吹いて欲しかった。

アンコール前のラスト曲は「流星」。やはり名曲である。カラオケに行くと、必ず「流星」を歌っていた時期が自分にはあった。というか、「流星」を歌うためにカラオケへ行っていた。写真は、「風に吹かれて」を歌う拓郎。そして、「人生を語らず」を歌い終えて、観客に挨拶する拓郎。

Disc 1
1. 春だったね
2. やせっぽちのブルース
3. マークII
4. 落陽
5. アゲイン
6. 朝陽がサン
7. 消えていくもの
8. 唇をかみしめて
9. ジャスト・ア・RONIN
10. いつでも

Disc 2
1. BLOWIN' IN THE WIND
2. 君のスピードで
3. 白夜
4. 旅の宿
5. 全部だきしめて
6. いくつになっても happy birthday
7. 海を泳ぐ男
8. 僕達はそうやって生きてきた
9. 流星
10. ある雨の日の情景
11. Woo Baby
12. 悲しいのは
13. 人生を語らず

DVD: same as Disc 1 & 2

録音 2016年10月27日 / パシフィコ横浜

Bob Dylan / Tell Tale Signs

1989年から2006年までの4枚のアルバムOh, Mercy, World Gone Wrong, Time Out Of Mind, Modern Timesのアウトテイク・別テイクを中心に構成された『ブートレッグ・シリーズ第8集』。全27曲で、未発表ライブ5曲、サウンドトラック2曲なども含まれる。このアルバムの中で16年間の歳月が流れているし、ボツになった曲やセッションを集めているので、どうしても散漫な印象になってしまう。それは致し方ないだろう。20世紀から21世紀にかけてのディラン研究用アルバムと割り切り、録音順構成という手もあったかも知れない。それはよしとして、次の2曲が含まれたことは意義深い。

アルバムOh, Mercyから零れ落ちたDignity(尊厳)。ディランが、今なお追いかけているテーマだと思う。「多くの道、多くの危険/多くの袋小路、ぼくは湖畔まで追い詰められている/ぼくは時々考える、尊厳を見つけるために/何をしなければいけないのかと」と締め括る曲。そして、アルバムOh, Mercyに含まれた名曲Ring Them Bellsの1993年11月17日ライブ。ディランは、1989年10月から2005年11月の間に、ライブで31回しか歌っていない。その中の1つ。「鐘を鳴らせ 見えない聞こえない人たちのために/鐘を鳴らせ 泣き叫ぶ子供のために」。DignityやRing Them Bellsが、今でも重要な曲だと感じてしまうのは、逆に人間とはいつまで経っても愚かであると言うことなのだが…。

Disc 1
1. Mississippi (unreleased, Time Out Of Mind)
2. Most Of The Time (alternate version, Oh Mercy)
3. Dignity (unreleased - piano demo, Oh Mercy)
4. Someday Baby (alternate version, Modern Times)
5. Red River Shore (unreleased, Time Out Of Mind)
6. Tell Ol' Bill (alternate version, North Country Soundtrack)
7. Born In Time (unreleased, Oh Mercy)
8. Can't Wait (alternate version, Time Out Of Mind)
9. Everything Is Broken (alternate version, Oh Mercy)
10. Dreamin' Of You (unreleased, Time Out Of Mind)
11. Huck's Tune (from Lucky You soundtrack)
12. Marchin' To The City (unreleased, Time Out Of Mind)
13. High Water (For Charley Patton) (live, August 23, 2003, Niagara Falls, Ontario, Canada)

Disc 2
14. Mississippi (unreleased version 2, Time Out Of Mind)
15. 32-20 Blues (unreleased, World Gone Wrong)
16. Series Of Dreams (unreleased, Oh Mercy)
17. God Knows (unreleased, Oh Mercy)
18. Can't Escape From You (unreleased, December 2005)
19. Dignity (unreleased, Oh Mercy)
20. Ring Them Bells (live, November 17, 1993, The Supper Club, New York, NY)
21. Cocaine Blues (live, August 24, 1997, Vienna, VA)
22. Ain't Talkin' (alternate version, Modern Times)
23. The Girl On The Greenbriar Shore (live, June 30, 1992, Dunkerque, France)
24. Lonesome Day Blues (live, February 1, 2002, Sunrise, FL)
25. Miss The Mississippi (unreleased, 1992)
26. The Lonesome River (from Ralph Stanley's album Clinch Mountain Country)
27. 'Cross the Green Mountain (from the Gods and Generals soundtrack)

Recorded in 1989 - 2006.
Released on October 6, 2008.