チューリップ / Tulip Fan Selection Best

何が起きているのか良く分からない。NHK-BSで、昨夜は「伝説のコンサート “チューリップ in 武道館” リマスター版」、今夜はザ・ヒューマン「人生はひとつ でも一度じゃない ~財津和夫~」を放映。チューリップは、いまリバイバルなのだろうか。

チューリップと言えば、「心の旅」である。1973年、高校2年の夏、仲間と夜行列車で志賀高原にキャンプに行った。ギターを担いで。この年の4月に「心の旅」がリリースされた。当然ながら、男だけのキャンプ。6人だったろうか。焚き火を囲みながら、フォークを唄った。一番盛り上がったのは「心の旅」か、井上陽水の「夢の中へ」だった。

1. 青春の影
2. 愛を抱きしめて
3. 神様に感謝をしなければ
4. 約束
5. I Like Party
6. 愛のかたみ
7. アルバトロス
8. たしかな愛
9. 私のアイドル
10. 淋しくて淋しくて
11. あの娘は魔法使い
12. 心の旅
13. 愛は戻れない
14. ふたつめのクリスマス
15. サボテンの花
16. 虹とスニーカーの頃
17. 魔法の黄色い靴

財津和夫 - guitar, keyboard
安部俊幸 - guitar
姫野達也 - guitar, keyboard
宮城伸一郎 - bass
上田雅利 - drums

Released on May 30, 2007.

Tony Williams / Believe It

1997年2月に51歳で他界したトニー。このアルバムの録音は1975年7月で、30歳になる前である。トニーのドラミングには感心させられるが、完全にロック。翌76年には、The Great Jazz TrioやV.S.O.P.に参加し、4ビートでも力量を十分に発揮した。タイトルBelieve ItのItはロックだったのか、ジャズだったのか。それとも自分自身だったのだろうか。

1. Snake Oil
2. Fred
3. Proto-Cosmos
4. Red Alert
5. Wildlife
6. Mr. Spock
7. Celebration
8. Letsby

Allan Holdsworth - electric guitar
Alan Pasqua - piano, clarinet
Tony Newton - electric bass
Tony Williams - drums

Recorded in July 1975.

Tony Williams / Spring

メンバーが凄い、演奏内容も凄い。だけど、印象に残らない。トニーは、このアルバムの全ての曲を書いた。これがツマラナイ。ドラマーとしては超一流であったが、作曲家として二流以下だった。彼自身がそれを素直に理解し別の題材を持って来れば、もっと濃い内容のアルバムになったはずだ。

CDのライナーノーツで岡崎正道氏はこう書いている。「トニー・ウィリアムスが求めたのは、何よりも既成のジャズのフォーマットやリズムの枠を外したところから生まれる自由の中から、新しい秩序ある音楽を生み出してゆくことなのである」。何を言おうとしているのか、さっぱり分からない。岡崎氏にとっての音楽の「自由」や「秩序」をまったく説明できていない。ここにも二流以下がいた。

1. Extras
2. Echo
3. From Before
4. Love Song
5. Tee

Wayne Shorter - tenor saxophone (tracks 1,3,5)
Sam Rivers - tenor saxophone (tracks 1,3-5)
Herbie Hancock - piano (tracks 3-5)
Gary Peacock - bass (tracks 1,3-5)
Tony Williams - drums

Recorded on August 12, 1965 at Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, New Jersey.