メンバーが凄い、演奏内容も凄い。だけど、印象に残らない。トニーは、このアルバムの全ての曲を書いた。これがツマラナイ。ドラマーとしては超一流であったが、作曲家として二流以下だった。彼自身がそれを素直に理解し別の題材を持って来れば、もっと濃い内容のアルバムになったはずだ。
CDのライナーノーツで岡崎正道氏はこう書いている。「トニー・ウィリアムスが求めたのは、何よりも既成のジャズのフォーマットやリズムの枠を外したところから生まれる自由の中から、新しい秩序ある音楽を生み出してゆくことなのである」。何を言おうとしているのか、さっぱり分からない。岡崎氏にとっての音楽の「自由」や「秩序」をまったく説明できていない。ここにも二流以下がいた。
1. Extras
2. Echo
3. From Before
4. Love Song
5. Tee
Wayne Shorter - tenor saxophone (tracks 1,3,5)
Sam Rivers - tenor saxophone (tracks 1,3-5)
Herbie Hancock - piano (tracks 3-5)
Gary Peacock - bass (tracks 1,3-5)
Tony Williams - drums
Recorded on August 12, 1965 at Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, New Jersey.