SALTYヒロシ / かもめ

ちょうど12年前の2010年6月5日。仲間と米作りを始めて4年目。そのリーダーが、「田んぼライブ」をセッティングしてくれた。自分は撮影係。午後5時過ぎ、自分達が米作りをさせてもらっている田んぼの脇で始まったライブは、途中から激しい雨に見舞われた。農家の方のご配慮により、演奏会場は農作業小屋に急遽移動。そんなハプニングがあったからこそ、忘れられないライブとなった。

予定していた演奏が無事に終わり、サイン入りCDをSALTYヒロシさんから直接購入。彼の音楽をあらためて聴くと、その時のライブの記憶がよみがえってくる。このアルバムを検索したら、なんと自分が書いたブログが3番目にヒット。ということは、一般的なルートでは購入できないアルバムのようだ。ちょっと残念。写真上は「田んぼライブ」のスタート。写真下は作業小屋に移動し、ヒロシさんのメインステージ。

1. 大きな船
2. 風の友達
3. かもめ
4. D埠頭
5. 失くした光
6. 立ち止まって相模原
7. 月光価千金
8. まだ見ぬ君へ (明日へ)

Recorded in 2008.

坂田明 / Nano Space Odyssey

坂田明自身が、このアルバムについて2009年2月4日付けで語っている。抜粋したものを以下に掲載。武満徹、坂田明、ビル・ラズウェルの3人が、新宿の居酒屋で朝5時まで飲むきっかけを作ったアルバム。

NHKの「ナノ・スペース」という画期的な科学番組の音楽を制作することになった。ナノ・メートルという単位を知ったのは、番組の映像を見てからである。1ナノ・メートル(nm)は10億分の1メートルである。水素原子の直径は0.1nmで、水分子が約0.2nm、DNAの2重螺旋の径は2nmであります。〈中略〉私たちの住むこの世界はミクロとマクロに向かってとんでもない広がりと深さを持っている。極限ミクロ10のマイナス23乗は漢数詞で浄。極大マクロ10の68乗は漢数詞で無量大数。唖然だ。その世界の中で私たちは自分で感じたり、思ったり、フォン・ユクスキュル言うところの環世界からの体験、学習なり、思い込みなり、洗脳なり、錯覚なり、想像なりを駆使している。その結果、正義は勝つだの、神はわれわれに味方してくれるとか、諸行無常だの、生々流転、色即是空とか、判ったような判らない人生を生きて死んでいくことになる。

このCDは、91年11月末、モンゴル高原より戻った後にNHKのスタジオへ1ヶ月通いつめて録音したものである。今は亡き武満徹さんにこのCDを送ったところ、ハガキでご丁寧な返事を頂き、とても嬉しかった。武満さんに聴いてもらっただけでもういいやと思っていた。その前後だったと思うが、あるコンサートを聴きに行ったあと、打ち上げで同席しておられた武満さんに「どっか飲みに行きませんか」とお誘いしたら「うん、行こう」といわれてびっくりした。横に居たビル・ラズウェルに「おい、武満徹さんと飲みに行くぞ!」と、「なに?!」とビル。さっさと3人でタクシーに乗って新宿の居酒屋だ。朝5時まで飲んでしまった。貴重な思い出は私とビルの間で語り草である。

1. Cosmic Zoom
2. Grandeur Of Microcosm Under The Chaos
3. Psy-Field:A
4. A Strange Life Of Daphnia
5. T4-Phage Landed On The Moon
6. Phase Transition Of Kci
7. Psy-Field:B
8. Micro-Robot Breaking Into Laughter
9. Vicissitudes
10. Voices Of "Super Strings"
11. Nano Space Odyssey

Akira Sakata - soprano saxophone, alto saxophone, synthesizer, piano
Tamai Toyooka - mukkuri
Asuka Kaneko - violin
Kyoko Kuroda - piano
Hiroshi Yoshino - contrabass
Yu Fujii - electric bass
Kiyohiko Semba - drums, percussion
Atuy - voice (song 1)
Fusae Doi - voice (song 2)
Mishio Ogawa - voice (song 9)
Shigeri Kitsu - voice (song 3,7,10)
Norihiko Yamanuki - sound programming

Recorded in November & December, 1991 at NHK-604-Studio.

Sarah Vaughan / I Love Brazil!

20人以上のミュージシャンを集め、5日間をかけリオ・デ・ジャネイロで録音したアルバム。レーベルはPablo Records(パブロ・レコード)。もちろん、毎日20人が集まった訳ではないだろうが、かなりの予算をつぎ込んだアルバムであることは確か。では何かの賞を取ったのかと言うと、そうでもないようだ。サラ・ヴォーンの実力を十分に発揮したアルバムではある。だけど十二分の評価は受けなかった。

Milton Nascimento(ミルトン・ナシメント)が3曲で参加。「ブラジルの声」の異名を持つMPBの代表的アーティスト。MPBとはMúsica Popular Brasileiraの略で、ブラジルの音楽形式の1つ。英語的に言うと「ブラジリアン・ポピュラー・ミュージック」のこと。パブロが本作に力を入れたことが、ここでも分かる。ところで、ネットでLP時代のジャケットに出会った。LPの評価が高くなかったので、CDではブラジル色を強く出そうとしたようだ。

1. If You Went Away
2. Triste
3. Roses And Roses
4. Empty Faces
5. I Live To Love You
6. The Face I Love
7. Courage
8. The Day It Rained
9. A Little Tear
10. Like A Lover
11. Bridges
12. Someone To Light Up My Life

Sarah Vaughan - vocals
Dorival Caymmi - vocals
Milton Nascimento, Dori Caymmi - acoustic guitar, vocals
Nelson Angelo, Hélio Delmiro - electric guitar
Danilo Caymmi, Paulo Jobim - flute
Mauricio Einhorn - harmonica, harmonica arrangements
Antônio Carlos Jobim - piano
José Roberto Bertrami - arranger, electric piano, organ
Edson Frederico - arranger, orchestration, piano
Sergio Barroso, Claudio Bertrami - acoustic bass
Novelli - electric bass
Wilson das Neves, Robertinho Silva - drums
Ariovaldo, Chico Batera, Luna, Marçal - percussion

Recorded on October 31, November 3-5 & 7, 1977 at RCA Studios, Rio de Janeiro.