Michel Petrucciani / Michel Plays Petrucciani

全曲、ミシェル・ペトルチアーニの作品。なので、Michel Plays Petruccianiというタイトル。豪華なバックのメンバー。2つのセットに分かれていて、前半はゲイリー・ピーコックとロイ・ヘインズ、後半はエディ・ゴメスとアル・フォスターによるピアノトリオ。さらに、ギターのジョン・アバンクロンビーがそれぞれに1曲ずつ参加。

ペトルチアーニは自分自身を十分に表現できたのだろう。少しだけ気になるのは、録音場所が不明なこと。ブルーノートのアルバムとしては、手抜きというか何かの理由があって故意に隠したとしか思えない。躍動感溢れるアルバムなのだが、データが不十分ということで、何となく後味が悪い。ペトルチアーニに罪は一切なし。

1. She Did It Again
2. One For Us
3. Sahara
4. 13th
5. Mr. K.J.
6. One Night At Ken And Jessica's
7. It's A Dance
8. La Champagne
9. Brazilian Suite

Michel Petrucciani - piano
Gary Peacock - bass (tracks 1-5)
Roy Haynes - drums (tracks 1-5)
Eddie Gomez - bass (tracks 6-9)
Al Foster - drums (tracks 6-9)
John Abercrombie - guitar (tracks 2,7)
Steve Thornton - percussion (track 9)

Recorded on September 24 and December 9 & 10, 1987.

Michel Petrucciani / Power Of Three

モントルー・ジャズ・フェスティバルでの、このメンバーによるライブ演奏はどのように企画されたのだろうか。ミッシェル・ペトルチアーニとジム・ホールによるピアノ&ギターのデュオがベースにあって、ウェイン・ショーターが3曲に加わっている。ところが、その3曲は1,3,7曲目にある。ショーターが、舞台を出たり入ったりするはずはない。モントルーは、過去の演奏をしっかりとデータベースに残していて、当日の演奏順は以下の通り。

1. Beautiful Love / 2. In A Sentimental Mood / 3. Careful / 4. New Waltz / 5. Limbo / 6. Morning Blues / 7. S. R. O.

初めの4曲がデュオ、その後の3曲にショーターが加わっている。曲名はNew WaltzがWaltz Newに、S. R. O.がBiminiにアルバムでは変更。曲名の変更は良しとしても、何故にライブ演奏の順番をアルバムではシャッフルしたのか。貴重なライブ演奏なのに、ブルーノートのいやらしさを感じてしまうアルバム。

1. Limbo
2. Careful
3. Morning Blues
4. Waltz New
5. Beautiful Love
6. In A Sentimental Mood
7. Bimini

Michel Petrucciani - piano
Jim Hall - guitar
Wayne Shorter - tenor saxophone (tracks 1 & 7), soprano saxophone (track 3)

Recorded on July 14, 1986 at the Montreux Jazz Festival.

Michel Petrucciani / Pianism

どの曲も完璧な演奏で、アルバムの価値を高めている。ところがどうも、抑えの曲がなくて聴きどころが見えてこない。どれも味わい深いのだが、アルバムを聴き終わった瞬間に残るものがないのだ。なので、結局のところ失敗作。ペトルチアーニではなく。プロデューサーの責任。

スタンダード曲を組み入れているが新鮮さは見いだせず、ペトルチアーニだったら、もっと冒険できたはず。名演奏は必ずしも名盤にはならず。ジャズプレイヤーを生かすも殺すもプロデューサーの腕次第。そんなことを実感してしまうアルバム。

1. The Prayer
2. Our Tune
3. Face's Face
4. Night And Day
5. Here's That Rainy Day
6. Regina

Michel Petrucciani - piano
Palle Danielsson - bass
Eliot Zigmund - drums

Recorded on December 20, 1985 at RCA Studio "C".