Michel Petrucciani / Conference de Presse

数年前の事。四谷のジャズ喫茶『いーぐる』で、このアルバムを初めて聴き、すぐに購入を決めた。帰宅してAmazonで調べたら、中古CDしか見つからず、しかも2万円以上。仕方なく「ほしい物リスト」に登録し、ウォッチし続けてきた。待てば海路の日和あり。2,173円(送料別)という掘り出し物を最近発見。迷わずクリック。

エディ・ルイスはフランス人のオルガン奏者(2015年6月他界)。1971年、ルイスはスタン・ゲッツのグループに参加し、ゲッツの2枚のアルバムにクレジット(ゲッツは、71年にフランスに長期滞在していたようだ)。ペトルチアーニとルイスのデュオによる丁々発止のライブ演奏。2枚組CDで全16曲。『いーぐる』店主・後藤雅洋氏に一歩近づけたようなアルバム。

Disc 1
1. Les Grelots
2. Jean-Philippe Herbien
3. All The Things You Are
4. I Wrote You A Song
5. So What
6. These Foolish Things
7. Amesha
8. Simply Bop

Disc 2
1. Autumn Leaves
2. Hub Art
3. Caravan
4. Naissance
5. Rachid
6. Caraibes
7. Au P'Tit Jour
8. Summertime

Michel Petrucciani - piano
Eddy Louiss - hammond organ

Recorded on June 14 - 16, 1994 at Petit Journal Montparnasse.

Michel Petrucciani / Live

ネットで調べたところ1,500人収容できるコンサートホール。録音は会場に響く音をうまく捉えていて、ライブ感覚を上手に表現している。パーカッションを加えたクァルテットの演奏は、非常に密度が高く最高のパフォーマンス。すっきりしたブルーノートらしいジャケット。

1曲を除いて、ペトルチアーニのオリジナル。その中にMiles Davis Licks(前作のアルバムPlaygroundではMiles Davis' Licksと表記)という曲があり、これは明らかにマイルス作のJean Pierreからフレーズを拝借している。マイルスが他界したのは1991年9月28日。このライブ演奏は同年11月。マイルスへのトリビュートアルバムとも言えるのだ。すべてにおいて満点のアルバムと言いたいが、タイトルが安易、録音日を明らかにしていないという不満が残る。

1. Black Magic
2. Miles Davis Licks
3. Contradictions
4. Bite
5. Rachid
6. Looking Up
7. Thank You Note
8. Estate

Michel Petrucciani - piano
Steve Logan - bass
Victor Jones - drums
Abdou M'Boop - percussion

Recorded in November 1991 at The Arsenal in Metz, France.

Michel Petrucciani / Michel Plays Petrucciani

全曲、ミシェル・ペトルチアーニの作品。なので、Michel Plays Petruccianiというタイトル。豪華なバックのメンバー。2つのセットに分かれていて、前半はゲイリー・ピーコックとロイ・ヘインズ、後半はエディ・ゴメスとアル・フォスターによるピアノトリオ。さらに、ギターのジョン・アバンクロンビーがそれぞれに1曲ずつ参加。

ペトルチアーニは自分自身を十分に表現できたのだろう。少しだけ気になるのは、録音場所が不明なこと。ブルーノートのアルバムとしては、手抜きというか何かの理由があって故意に隠したとしか思えない。躍動感溢れるアルバムなのだが、データが不十分ということで、何となく後味が悪い。ペトルチアーニに罪は一切なし。

1. She Did It Again
2. One For Us
3. Sahara
4. 13th
5. Mr. K.J.
6. One Night At Ken And Jessica's
7. It's A Dance
8. La Champagne
9. Brazilian Suite

Michel Petrucciani - piano
Gary Peacock - bass (tracks 1-5)
Roy Haynes - drums (tracks 1-5)
Eddie Gomez - bass (tracks 6-9)
Al Foster - drums (tracks 6-9)
John Abercrombie - guitar (tracks 2,7)
Steve Thornton - percussion (track 9)

Recorded on September 24 and December 9 & 10, 1987.