John Coltrane / Sun Ship - The Complete Session

至上最強のクァルテットの最期を捉えたアルバムSun ShipとFirst Meditations(9月2日録音)。その後、コルトレーンはファラオ・サンダースやドナルド・ギャレットを参加させフロントの強化を図った。やがて、ラシッド・アリも加えてツイン・ドラムに。そんなトレーンに追従できなくなったマッコイとエルビンがついに脱退。

変曲点であったSun Shipのセッション全てを記録した2枚組アルバム。国内盤はなく輸入盤を最近入手(送料込み996円)。LPのSun Shipに対して、音楽的には新たな発見はない。しかし、スタジオ録音であっても、一発録りではなくテイクを重ねていたという事実を確認できた。一日で20回近いセッション。集中力との闘いでもあったはずだ。ちなみに、ジャケットの写真でトレーンはソプラノを吹いているが、この日のセッションはテナーのみ。

Disc 1
1. Dearly Beloved [takes 1 & 2, false start and alternate version]
2. Dearly Beloved [take 3, breakdown]
3. Dearly Beloved [take 4, released version]
4. Attaining [take 1, alternate version]
5. Attaining [take 2, breakdown]
6. Attaining [take 3, complete version]
7. Attaining [take 4, insert 1]
8. Sun Ship [take 1, breakdown]
9. Sun Ship [take 2, complete alternate version]
10. Sun Ship [take 3, insert 1]
11. Sun Ship [take 4, complete version]

Disc 2
1. Studio Conversation
2. Ascent [take 1, complete version]
3. Ascent [take 2, incomplete version]
4. Ascent [take 3, false starts, incomplete version]
5. Ascent [takes 4-6, inserts/false starts]
6. Ascent [take 7, complete insert 4]
7. Ascent [take 8, complete insert 5]
8. Amen [take 1, alternate version]
9. Amen [take 2, released version]

LP
1. Sun Ship
2. Dearly Beloved
3. Amen
4. Attaining
5. Ascent

John Coltrane - tenor saxophone
McCoy Tyner - piano
Jimmy Garrison - bass
Elvin Jones - drums

Recorded on August 26, 1965 at RCA Victor Studios, NYC.

John Coltrane / Live In Paris

2013年7月7日に、以下のようなことを書いた。ようやく2枚組CDを入手でき、LPから焼いたCDはお役御免となった。

LPで発売された時は、Vol.1とVol.2に分かれていた。演奏時間の関係もあって、2日間のライブが、2枚のLPに分散される結果になった。だが、そんな細かい話はどうでもいい。「圧倒」。出てくる言葉は、このくらいしか浮かばない。「爆発」でも「炸裂」でも構わないが、完全に打ちのめされた感じである。エルビンが、演奏中にドラムを蹴飛ばしてステージを降りたという話が残っている。トレーンは、ライブ演奏で観客を圧倒しただけでなく、メンバーさえも追従できない状況を作り上げてしまったのだ。

ここに破壊寸前のコルトレーン・カルテットがある。トレーンは、このライブ演奏から2年を待たないうちに他界。あっけない死であった。このアルバムで特に貴重なのはBlue Valse。ディスコグラフィーを見ても、この曲が残っているのは、このアルバムだけである。アルバム化されていない私的録音が一回だけあるのみ。コルトレーンの一つの特徴は、気に入った曲を徹底的に演奏していったこと。そして、その曲を肉体化した。Blue Valseはアセンションでのフレーズを分離した形になっている。そこに解があるのかも知れない。曲の途中から入るギャリソンのベースソロ。トレーンに最後まで追従したギャリソン。献身的であったとも感じてしまう。

1. Naima
2. Afro Blue
3. Impressions
4. Blue Valse
5. Impressions

Johon Coltrane - soprano saxophone, tenor saxophone
McCoy Tyner - piano
Jimmy Garrison - bass
Elvin Jones - drums

Tracks 1 & 5
Recorded on July 27, 1965 at Juan Les Pins Jazz Festival, Antibes.

Tracks 2, 3 & 4
Recorded on July 28, 1965 at Salla Pleyel, Paris.

John Coltrane / Live In France July 27/28 1965

ようやく手に入れた2枚組CD。タイトルLive In Paris Vol.1 & Vol.2という2枚のLPを所有していたが、音源はかなりカットされていた。1965年7月27日のアンティーブ、28日のパリでのライブ。LPはタイトルを安易に「パリ」としてしまったが、CDでは正しく表記している。「圧倒」。出てくる言葉は、このくらいしか浮かばない。「爆発」でも「炸裂」でも構わないが、完全に打ちのめされる。エルビンが、演奏中にドラムを蹴飛ばしてステージを降りたという話が残っている。トレーンは、ライブ演奏で観客を圧倒しただけでなく、メンバーさえも追従できない状況を作り上げてしまったのだ。

ここに崩壊寸前のコルトレーン・カルテットがあるのだ。トレーンは、このライブ演奏から2年を待たないうちに他界。あっけない死であった。このアルバムで特に貴重なのはBlue Valse。ディスコグラフィーを見ても、この曲が残っているのは、このアルバムだけである。アルバム化されていない私的録音が一回だけあるのみ。コルトレーンの一つの特徴は、気に入った曲を徹底的に演奏していったこと。そして、その曲を肉体化した。Blue Valseはアセンションでのフレーズを分離した形になっている。そこに解があるのかも知れない。曲の途中から入るギャリソンのベースソロ。トレーンに最後まで追従したギャリソン。献身的であったとも感じてしまう。

Disc 1
1. Announcements
2. Naima
3. Ascension [quartet version, aka Blue Valse]
4. My Favorite Things
5. Impressions

Disc 2
1. Ascension [quartet version, aka Blue Valse]
2. Afro Blue
3. Impressions

Johon Coltrane - soprano saxophone, tenor saxophone
McCoy Tyner - piano
Jimmy Garrison - bass
Elvin Jones - drums

Disc 1
Recorded on July 27, 1965 at Juan Les Pins Jazz Festival, Antibes.

Disc 2
Recorded on July 28, 1965 at Salla Pleyel, Paris.