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ハンプトン・ホーズは1958年から5年間、麻薬中毒で収監。復帰後の第一作。クリーンなイメージを出そうとしたことが、ジャケットに表れている。ホーズのアルバムは、本作を含めて4枚所有。55年から56年に録音されたThe Trio Vol.2のジャケットに写るホーズとは別人のようだ。ホーズは1928年11月生まれ。つまり、30代前半を棒に振ったことになる。ホーズとしては、5年振りにセッションができること、そして録音に臨むことの喜びを感じたに違いない。だが、当時のジャズ界は大きなうねりの中にあった。
マイルスはアルバムKind Of Blueを59年にリリース。60年にはコルトレーンのGiant Steps、61年にはコールマンのFree Jazzが続けてリリースされた。そういう流れの中で、64年2月に録音された本作。ここでの演奏には新鮮さを感じる一方、時代に取り残されたとも言えるのだ。ましてや、ロリンズ作のSt. Thomasを取り上げたことが、安易な感じがしてマイナス評価になってしまった気がする。
1. Vierd Blues
2. The Green Leaves Of Summer
3. Ill Wind
4. St. Thomas
5. Secret Love
6. Blue Skies
7. The More I See You
8. G.K. Blues
Hampton Hawes - piano
Monk Montgomery - bass
Steve Ellington - drums
Recorded on February 17, 1964 at Contemporary Records' Studio, Los Angeles.
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