The Great Jazz Trioのブルースカイ3部作。自分で勝手にそう呼んでいる。ロサンゼルスでの1977年10月の3日間、LPで2枚分の11曲を録音。翌78年4月、ニューヨークで7曲録音。アルバムKJLH、Direct From LA、Milestonesが立て続けにリリースされた。いずれも青空をバックにした写真のジャケット。
このアルバムは、一曲目のFreedom Jazz Danceが聴きどころ。トニーが、この曲というよりか、アルバム全体の幕開けをドラムで打ち鳴らす。ロンのベースがブーンと鳴って、ハンクが鍵盤を叩き始める。4ビートジャズに体が揺さぶられる瞬間。この録音から約10年前、アルバムMiles SmilesでロンとトニーはFreedom Jazz Danceを演奏している。この時のピアノはハンコックで、自分のソロが回って来ても、何となく手癖で鍵盤をなぞっている感じ。やはり、ピアニストは自分が主役にならないと、手を抜いてしまうのだ。ちなみに、KJLHとは、Kindness, Joy, Love & Happinessを略したFMラジオ局。
1. Freedom Jazz Dance
2. Doom
3. Old Folks
4. Ah, Oui
5. Mr. P.C.
6. All Blues
7. A Child Is Born
Hank Jones - piano
Ron Carter - bass
Tony Williams - drums
Recorded on October 3 & 4, 1977 at Warner Brothers Recording Studios, Los Angeles, CA.