ザ・フォーク・クルセダーズ / イムジン河

母親の実家がある秋田市に遊びに行った小学校高学年のとき、「悲しくてやりきれない」が実家のラジオから流れていた記憶がある。いとこの部屋には、「イムジン河」の楽譜があった気もする。しかし、とある理由で放送禁止となってしまい、「イムジン河」は「悲しくてやりきれない」に生まれ変わった。1968年3月21日にシングルで発売。

それから34年後、今から20年前の2002年3月21日、日韓共同ワールドカップサッカー開催を一つのきっかけに、このアルバムが発売された。言ってみれば、30年以上封印されてしまった「イムジン河」であったが、今だからこそ唄い、考えなければならない曲だろう。先日、韓国の大統領選が終わり、20年前には良好関係にあった日韓は、今後どうなっていくのか。ジャケットには、日本、韓国、北朝鮮、ロシアなどの国旗が多数配置されている。だが、1991年に独立したウクライナの国旗は記載されていない。

1. イムジン河
2. 悲しくてやりきれない
3. イムジン河 - カラオケ
4. 悲しくてやりきれない - カラオケ

加藤和彦 / 北山修 / 端田宣彦

発売 2002年3月21日

ザ・フォーク・クルセダーズ / ゴールデン・ベスト

「帰って来たヨッパライ」は迷曲であり、「悲しくてやりきれない(作詞:サトウ・ハチロー、作曲:加藤和彦)」は名曲。「戦争は知らない(作詞:寺山修司、作曲:加藤ヒロシ)」、「何のために(作詞:北山修、作曲:端田宣彦)」、「青年は荒野をめざす(作詞:五木寛之、作曲:加藤和彦)」は、中学校のときに感化を受けた曲。

フォーク・クルセダーズは素晴らしい作詞家と出会えたと言える。そして、加藤和彦の作曲家としての才能がフォークルの底力だったことを改めて感じた。

1. 帰って来たヨッパライ
2. ソーラン節
3. 悲しくてやりきれない
4. コブのない駱駝
5. 水虫の唄
6. レディー・ジェーンの伝説
7. ゲゲゲの鬼太郎
8. 山羊さんゆうびん
9. さすらいのヨッパライ
10. 戦争は知らない
11. 何のために
12. 花のかおりに
13. 青年は荒野をめざす
14. 百まで生きよう
15. 大蛇の唄
16. ドラキュラの恋
17. オーブル街
18. 紀元弐阡年
19. 女の娘は強い
20. ひょっこりひょうたん島

発売 2004年11月17日

ザ・フォーク・クルセダーズ / ハレンチ

このアルバムは、フォークルが1967年の解散を記念して、製作費23万円で300枚を自主制作したもの。そういうエピソードを知るだけで時代を感じる。ライナーノーツは極めて不真面目。パロディと言った方が良いかも知れない。その中で、7曲目の「ひょうたん島」についてはきちんと解説している。「お馴染みのフォークルのNo.18。この歌がなかったならばフォークの道を踏みはずさず、まともなグループになっていたであろうと言われる程のフォークルの転機となった曲です」と。

「ひょっこりひょうたん島」の放送期間は1964年4月から69年4月。フォークルの活動期間と重なっている。「まるい地球の水平線に何かがきっと待っている」というフレーズが、フォークルの活動の原点だったような気がする。ちなみに、本作の2曲目のイムジン河は、朝鮮語歌詞入りバージョンである。

1. そうらん節
2. イムジン河
3. ドリンキング・グァード
4. デインクの歌
5. グァンタナメラ
6. ラ・バンバ
7. ひょうたん島
8. 帰ってきたヨッパライ
9. 女の子は強い
10. ヨルダン河
11. コキリコの唄
12. 雨を降らせないで

加藤和彦 / 北山修 / 平沼義男

発売 1967年10月15日