デクスター・ゴードンがパリに赴いての録音。パリに居住していたバド・パウエルとの共演が目的だったのか。ところが、渡欧していたケニー・ドリューがピアノを弾く予定だったと原田和典氏によるライナーノーツに書かれている。だが、ドリューからパウエルに代わった理由が書かれていないのだ。中途半端な情報が提供されると、もやもやしてしまう。ゴードン、ドリュー、パウエルのディスコグラフィーを見ても、その謎を解き明かすような答えは見つからなかった。
CD帯から。「二人の巨人がパリで記録した再開セッション。モダンジャズ史上に名高い重量級のスタンダード集」。しかし、ゴードンとパウエルによる丁々発止のやりとりは、ここでは感じない。ちなみに、本作録音の翌年(1964年6月)、ゴードンとドリューが共演しアルバムOne Flight Upをパリで録音している。
1. Scrapple From The Apple
2. Willow Weep For Me
3. Broadway
4. Stairway To The Stars
5. A Night In Tunisia
Dexter Gordon - tenor saxophone
Bud Powell - piano
Pierre Michelot - bass
Kenny Clarke - drums
Recorded on May 23, 1963 at CBS Studios, Paris.