Charlie Haden / Liberation Music Orchestra

このアルバムのライナーノーツで、ヘイデンはこう書いている。「このアルバムの音楽は、よりよい世界、つまり戦争や殺戮、人種差別、貧困や搾取のない世界、あらゆる政体に属する人々が生命の真の重要性を理解し、それを破壊するよりも保護するように努める世界をつくり出すことに捧げられている。われわれは、創造的な思考が人々の生活の中でもっとも支配的な力になるような啓発と知恵の新しい世界を望んでいるのだ(国内盤LP:清水俊彦氏のライナーノーツから引用)」。

1969年度のスイングジャーナル誌でジャズ・ディスク大賞金賞を受賞。59年、ヘイデンはオーネット・コールマンのアルバム『ジャズ来るべきもの』に参加。10年後に一つの金字塔を打ち立てた。アルバム全体が一つの組曲。そして「勝利を我らに」で最後を結んでいる。さらに82年、続編と言えるアルバムThe Ballad Of The Fallen(戦死者たちのバラッド)を録音。ヘイデンの一貫した姿勢を読み取ることができる。

1. The Introduction - Song of the United Front
2. El Quinto Regimiento (The Fifth Regiment) - Los Cuatro Generales" (The Four Generals) - Viva la Quince Brigada (Long Live the Fifteenth Brigade)
3. The Ending to the First Side
4. Song for Ché (including except from Hasta Siempre)
5. War Orphans
6. The Interlude
7. Circus '68 '69
8. We Shall Overcome

Perry Robinson - clarinet
Gato Barbieri - tenor saxophone, clarinet
Dewey Redman - alto saxophone, tenor saxophone
Don Cherry - cornet, flute, Indian wood & bamboo flutes (tracks 3,5)
Michael Mantler - trumpet
Roswell Rudd - trombone
Bob Northern - French horn, hand wood blocks, crow call, bells, military whistle
Howard Johnson - tuba
Sam Brown - guitar, Tanganyikan guitar, thumb piano (tracks 1,3-7)
Carla Bley - piano, tambourine
Charlie Haden - bass
Paul Motian - drums, percussion
Andrew Cyrille - drums, percussion (track 8)

1. 前奏曲 - 連合戦線の歌
2. 第五連隊 - 四人の将軍 - 第十五旅団万歳
3. エンディング
4. チェ・ゲバラに捧げる歌
5. 戦争孤児
6. 間奏曲
7. サーカス
8. 勝利を我らに

Recorded April 27-29, 1969 Judson Hall, New York City.

Charley Christian / Jazz Immortal

所有するアルバムの中で最も古い録音の一つ。1941年。だが、決して古さを感じさせない。それは、ライブ録音だからなのだろう。音源の質を語っても意味が無い。それよりスイングの楽しさを味わいたい。このアルバムにはモンクが参加。モンク名義の最初のアルバムは1948年。つまり、修行時代のモンクの音源だ。

LPのライナーノーツは油井正一氏が担当(CDはそれを転載)。解説はこう始まる。『どんなジャズ史をひもといても、このアルバムについて触れていない本はない。ジャズ史上最も重要なレコードの一枚に数えられているアルバムが、装いもあらたに日本コロムビアから発売されることになったのは、よろこばしい限りである。1941年5月(日米戦争が開始される半年まえ)、数夜にわたって、ニューヨークのハーレム118丁目にあった「ミントンズ・プレイハウス」および西133丁目にあった「クラーク・モンローのアップタウン・ハウス」で行われていたジャムセッションの現場録音盤なのである』。

1. Swing To Bop
2. Stompin' At The Savoy
3. Up On Teddy's Hill
4. Stardust - I
5. Kerouac
6. Stardust - II
7. Guy's Got To Go
8. Lips Flips

Tracks 1, 2, 3, 7 & 8
Charlie Christian - guitar
Joe Guy - trumpet
Thelonious Monk - piano
Nick Fenton - bass
Kenny Clarke - drums

Recorded in May 1941 at The Minton's Play House.

Tracks 4, 5 & 6
Dizzy Gillespie - trumpet
Don Byas - tenor saxophone
Kenny Kersey - piano
Nick Fenton - bass
Kenny Clarke - drums

Recorded in May 1941 at The Uptown House.

Charles McPherson / Bebop Revisited!

所有するチャールス・マクファーソンのアルバムは、この1枚のみ。マクファーソンは1939年7月生まれで、もうすぐ82歳。2015年にリーダーアルバムを出しているが、その後も現役を続けているかは不明。以下はCD帯から。

「パーカー直系のスタイルで60年代ハードバップ・シーンに登場したマクファーソンの初リーダー作。バド・パウエルを彷彿とさせるバリー・ハリスの参加も功を奏した」。それだけでなく、タイトルBebop Revisited!は、見事にアルバムの中身を表しているのだ。

1. Hot House
2. Nostalgia
3. Variations On A Blues By Bird
4. Wail
5. Embraceable You
6. Si Si
7. If I Loved You

Charles McPherson - alto saxophone
Carmell Jones - trumpet
Barry Harris - piano
Nelson Boyd - bass
Albert Heath - drums

Recorded on November 20, 1964 at Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, New Jersey.