Charlie Haden / Golden Number

チャーリー・ヘイデンと4人のプレイヤーの交感。ドン・チェリー、アーチー・シェップ、ハンプトン・ホーズ、オーネット・コールマン。4人の中で異質なのはホーズ。ヘイデンとの接点はほとんどなかったはず。しかも、この録音から半年後に他界。ところが、デュオアルバムAs Long As There's Musicが見つかった。完全に廃盤状態。中古で1万円以上となっている。

以上までを2014年10月のブログで書いた。そして、待つこと6年。20年9月末に2千円以下の中古CDを発見し迷わず購入。本作ではコールマン作のTurnaroundを演奏。その別テイクがAs Long As ...に入っている。つまり、1976年8月21日のヘイデンとホーズのセッションは、2つのアルバムに分散されたことになる。本作はHorizonレーベルから77年、As Long As ...はHorizon から独立したArtists Houseレーベルから78年にリリース。こういう事実を知ると、なおさら、ヘイデンの懐の深さと間口の広さを感じてしまう。しかしながら、それを示すには、ジャケットのイラストが陳腐過ぎた。

1. Out Of Focus
2. Shepp's Way
3. Turnaround
4. The Golden Number

Track 1
Charlie Haden - bass
Don Cherry - pocket trumpet, flute
Recorded on June 7, 1976 at Kendun Recorders, Burbank, California.

Track 2
Charlie Haden - bass
Archie Shepp - tenor saxophone
Recorded on December 20, 1976 at Generation Sound, NYC

Track 3
Charlie Haden - bass
Hampton Hawes - piano
Recorded on August 21, 1976 at Village Recorder, Los Angeles.

Track 4
Charlie Haden - bass
Ornette Coleman - trumpet
Recorded on December 19, 1976 at Generation Sound, NYC.

Charlie Haden / As Long As There's Music

チャーリー・ヘイデンとハンプトン・ホーズが共演したアルバムは3枚。1975年8月録音のアート・ペッパーのアルバムLiving Legend、76年6月から12月に録音したヘイデンのアルバムGolden Number、そして本作。Golden Numberは、ヘイデンと4人のプレイヤーとのデュオ。その中の一人がホーズで、コールマン作のTurnaroundを演奏。録音日は本作と同じ76年8月21日。つまり、同じ音源を2つのアルバムでリリース。Golden NumberはHorizonレーベルから77年、本作はHorizon から独立したArtists Houseレーベルから78年。

ヘイデンとホーズ、そしてコールマンがライナーノーツで本作について述べている。ホーズは「チャーリーと僕は何度も長年に渡って、小さなクラブや人の家や、時には誰もいない部屋で二人だけで、一緒に演奏してきたが、二人でやったデュオのレコードは、これが初めてである。チャーリー、君は素晴らしいよ、この喜びは僕のものだよ」と、77年4月12日付けで感謝を表している。その約1ヶ月後の5月22日、脳出血でホーズは急死。48歳。

1. Irene
2. Rain Forest
3. Turnaround
4. As Long as There's Music
5. This Is Called Love
6. Hello / Goodbye
7. Irene [alternate take]
8. Turnaround [alternate take]
9. As Long as There's Music [alternate take]

Charlie Haden - bass
Hampton Hawes - piano

Tracks 1, 6 & 7
Recorded on January 25, 1976 at Kendun Recorders, Burbank, CA.
Tracks 2 - 5, 8 & 9
Recorded on August 21, 1976 at Village Recorders, Los Angeles, CA.

Charlie Haden / Closeness

チャーリー・ヘイデンが、心を許せる4人の演奏家とのデュオで構成したアルバム。キース・ジャレット、オーネット・コールマン、アリス・コルトレーン、ポール・モチアン。最後の曲では、1975年にポルトガルからの独立を果たしたアンゴラ共和国を取り上げている。しかし、2002年まで内戦が続いた。曲のタイトルにはアンゴラの文字を表してはいないが、アンゴラ解放人民運動の「国歌」が挿入されている。

ここでの主張は、1970年に録音されたヘイデンの前作『リベレイション・ミュージック・オーケストラ』からの流れである。ジャズはあくまでもジャズであるが、1970年代の政治、植民地支配、独立運動などを知っていないと、このアルバムの真の価値を理解できない。さらには、チャーリー・ヘイデンというベーシストも。なお、LPの優れたジャケットをそのまま採用したCDは廃盤状態で、The Jazz Heritage SeriesからリリースされたCDはLP裏面のヘイデンの写真を使用している。

1. Ellen David
2. O.C.
3. For Turiya
4. For A Free Portugal

Track 1
Charlie Haden - bass
Keith Jarrett - piano
Recorded on March 18, 1976 at Generation Sound, NYC.

Track 2
Charlie Haden - bass
Ornette Coleman - alto saxophone
Recorded on March 21, 1976 at Generation Sound, NYC.

Track 3
Charlie Haden - bass
Alice Coltrane - harp
Recorded on January 26, 1976 at Kendun Recorders, Burbank, CA.

Track 4
Charlie Haden - bass
Paul Motian - percussion
Recorded on March 21, 1976 at Generation Sound, NYC.