Charles Mingus / Oh Yeah

このアルバムで、ミンガスはベースを弾いていない。ピアノとボーカルである。だが、アルバム全体は紛れもなくミンガス・ミュージック。そういう自分の確固たる世界を創り上げたのは、ミンガスとモンクだけではないだろうか。

ずっとヘンテコなジャケットだと思っていたが、改めて眺めて見ると、曲目毎にイラストを配置していることが分かった。タイトル直下に描かれているキノコは、5曲目のOh Lord Don't Let Them Drop That Atomic Bomb On Me(神よ原子爆弾を降らせ給うな)を表現している。なお、全曲がミンガスの作品。

1. Hog Callin' Blues
2. Devil Woman
3. Wham Bam Thank You Ma'am
4. Ecclusiastics
5. Oh Lord Don't Let Them Drop That Atomic Bomb On Me
6. Eat That Chicken
7. Passions Of A Man

Rahsaan Roland Kirk - flute, siren, tenor saxophone, manzello, stritch
Booker Ervin - tenor saxophone
Jimmy Knepper - trombone
Charles Mingus - piano, vocals
Doug Watkins - bass
Dannie Richmond - drums

Recorded on November 6, 1961 at Atlantic Studios, NYC.

Charles Mingus / Mingus

長い間、探し続けて来たアルバム。新宿と渋谷のディスクユニオンで中古LPを漁っていた頃、このアルバムに出会うことが一度もなかった。2年という短期間で幕を閉じたレーベルCANDIDからのリリースだったので、廃盤状態にあったのかも知れない。たぶん高値で取引されていて、ユニオンの餌箱には入れていなかったのだろう。

昨年暮れキャンディド・レコードの15タイトルが、リマスターされたことを最近知り、ようやく出会えたアルバム。収録された3曲中の2曲が、アルバムPresents Charles Mingusと同日のセッション。テッド・カーソン、エリック・ドルフィー、ダニー・リッチモンドが全曲に参加。そして、2曲目のStormy Weatherはドルフィーをフューチャー。自分にとっては貴重な音源である。それだけでなく、ジャケットが最高。闘争心むき出しのミンガスとは別の側面を見せている。

1. MDM (Monk, Duke & Me)
2. Stormy Weather
3. Lock 'Em Up (Hellview Of Bellevue)

Ted Curson - trumpet
Lonnie Hillyer - trumpet (tracks 1,3)
Booker Ervin - tenor saxophone (tracks 1,3)
Eric Dolphy - alto saxophone, bass clarinet, flute
Charlie McPherson - alto saxophone (tracks 1,3)
Jimmy Knepper - trombone (track 1)
Britt Woodman - trombone (track 1)
Nico Bunick - piano (track 1)
Paul Bley - piano (track 3)
Charles Mingus - bass
Dannie Richmond - drums

Tracks 1 & 3
Recorded on October 20, 1960 at Nola's Penthouse Sound Studios, NYC.

Track 2
Recorded on November 11, 1960 at Nola's Penthouse Sound Studios, NYC.

Charles Mingus / Presents Charles Mingus

1960年に入り、5月に大編成のアルバムPREBIRDを制作。7月にはフランスAntibesでのジャズ・フェスティバルでライブ。そして、10月にPresents Charles Mingusを録音。ミンガスにとって充実した年だったろう。このアルバムに収められた4曲は全てミンガス作。曲が始まる前に、ミンガスが曲の解説をしているようだが、ほとんど聴き取れない。

Antibesで演奏した曲の中でFolk Forms, No.1とWhat Love?が、このアルバムで再演。ライブは、ブッカー・アーヴィン、エリック・ドルフィー、テッド・カーソンのフロント3管だったが、ここではアーヴィンが参加していない。その分、重厚さは少し薄らいだが、スタジオ録音と言うこともあって、ミンガスの合図?による場面展開がスリリングである。

1. Folk Forms, No.1
2. Original Faubus Fables
3. What Love?
4. All The Things You Could Be By Now If Sigmund Freud's Wife Was Your Mother

Eric Dolphy - alto saxophone, bass clarinet
Ted Curson - trumpet
Charles Mingus - bass
Dannie Richmond - drums

Recorded on October 20, 1960 at Nola's Penthouse Sound Studios, NYC.