スイングジャーナル 1969年1月号

表紙はニーナ・シモン。新年号ながら面白い記事はない。その中で、ジャズ喫茶ハイ・ファイ診断という連載記事のターゲットは野毛の『ちぐさ』。しかし、店主・吉田衛氏のインタビューもなく、単なるオーディオ装置の紹介に留まっている。自分ならば、オーディオのみならず、収集したレコードや店の内装などのこだわりを店主から聞き出すのだが…。

まぁ、実際にはそんな会話もしたはず。連載記事の趣旨から外れるということなのだろう。そう言えば『ちぐさ』はご無沙汰している。理由は退職。前職では、パシフィコ横浜での展示会の行き帰りには必ず寄っていたのだ。

スイングジャーナル 1968年12月号

表紙はゲイリー・バートン。新宿のジャズ喫茶『木馬』が、連載記事ハイ・ファイ診断で紹介されている。学生の頃、新宿のディスクユニオンで中古レコードを漁った後に、木馬にはよく立ち寄った。

店内に流れるジャズは決して自分の好みではなかったものの、広い空間と様々なアンティークに囲まれ、ゆっくりと本を読むことができた。何年ごろまで木馬は存在していたのだろう。

スイングジャーナル 1968年11月号

表紙はリー・モーガン。ゴールド・ディスク第18弾として、テディ・チャールスのテンテットが選ばれた。解説の久保田高司氏は「実験」という言葉を多用しているが、計算され尽くした緊張感と反論したい。