連載記事「名盤のウラに記された真実」の第12回では、オスカー・ピーターソンが取り上げられた。この2年前の別の連載記事でもオスカー・ピーターソンだった。たまたま取り出したジャーナルではあるものの、月刊誌であるスイングジャーナルが、過去を振り返る連載記事を書いて紙面を埋めざるを得ない状況になってきたのは明らか。
つまり、ジャズの衰退はもう止めようがなかった。いや、それはジャズという音楽ではなく、雑誌というメディアであったとも言える。情報発信は、雑誌メディアからインターネットへと確実に軸足を移した。この号から1年を待たずに、ジャーナルは休刊となってしまったのである。