Brad Mehldau / Highway Rider

アルバムを購入するきっかけは、いろいろとある。このアルバムは、スイングジャーナル誌で高い評価を受けた。それではと思い、2010年4月にAmazonで輸入版を購入。一回聴いて「オレの感覚と違うな」と棚に仕舞い込んだ。その後、数回聴いたが、心が揺さぶられることなく終わった。ピアニストとしてのハチャメチャがないのだ。

今回、8年半振りに聴き直した。結果は同じ。頑丈な骨組み、完璧な譜面、許されない手癖。3拍子揃った非ジャズである。ブラッド・メルドーの音楽が非ジャズとは言わないが、少なくともこのアルバムは自分にはダメ。随所に入る手拍子すら譜面にきっちり書かれているような気がする。

Disc 1
1. John Boy
2. Don't Be Sad
3. At The Tollbooth
4. Highway Rider
5. The Falcon Will Fly Again
6. Now You Must Climb Alone
7. Walking The Peak

Disc 2
1. We'll Cross The River Together
2. Capriccio
3. Sky Turning Grey (For Elliott Smith)
4. Into The City
5. Old West
6. Come With Me
7. Always Departing
8. Always Returning

Brad Mehldau - piano, pump organ, Yamaha CS-80, orchestral bells, handclaps
Jeff Ballard - percussion, snare brush, drums, handclaps
Joshua Redman - soprano saxophone, tenor saxophone, handclaps
Larry Grenadier - bass, handclaps
Matt Chamberlain - drums, handclaps
Orchestra, Dan Coleman - conductor
Brad, Josh, Dan, Matt, Jeff, and special guests The Fleurettes, la la la vocals

Recorded on February 16 - 28 and May 12 - 19, 2009 at Ocean Way Studios, Hollywood, CA.

Brad Mehldau / Elegiac Cycle

後藤雅洋氏の著書『一生モノのジャズ名盤500』で、本作をこう紹介している。「ブラッド・メルドーが自分の音楽観をソロで表現した問題作。一部で“難しい”と受けとられもしたが、じっくり聴けば、彼の演奏には一本スジが通っていることがわかる。〈中略〉彼の代表作といってよい」。

代表作ならば聴いてみようと思って購入。確かにスジは通っているのだが、ソロとは言え聴き手の心を揺さぶるリズムが必要。それをほとんど感じないので、自分としては本作をジャズとは呼べない。メルドーの練習に付き合わされているようだ。

1. Bard
2. Resignation
3. Memory's Tricks
4. Elegy For William Burroughs and Allen Ginsberg
5. Lament For Linus
6. Trailer Park Ghost
7. Goodbye Storyteller (For Fred Myrow)
8. Rückblick
9. The Bard Returns

Brad Mehldau - piano

Recorded on February 1 & 2, 1999 at Mad Hatter Studios, Los Angeles.

Brad Mehldau / Art Of The Trio 4 Back At The Vanguard

ブラッド・メルドーとは、どうも波長が合わないなぁと感じていた。だが、ようやくナルホドと感心できるアルバムに出会えた。変曲点だらけのリズム感。聴き手の追従を許さないスイング感。ビレッジ・バンガードでのライブアルバムで、観客は不思議な酔いを感じたのではないだろうか。

録音データは、1999年1月5日から10日までのライブとなっている。6日間連続だったのか?各収録曲は何日目だったのか?詳細データを明らかにしなかったのも不思議である。

1. All The Things You Are
2. Sehnsucht
3. Nice Pass
4. Solar
5. London Blues
6. I'll Be Seeing You
7. Exit Music (For A Film)

Brad Mehldau - piano
Larry Grenadier - bass
Jorge Rossy - drums

Recorded in January 5 - 10, 1999 at The Village Vanguard, NYC.