Art Pepper / The Marty Paich Quartet featuring Art Pepper

マーティ・ペイチ・カルテットがアート・ペッパーをフューチャー。だが、ペッパーのディスコグラフィーを見る限りでは、ペッパーがこのカルテットに長く在籍していた訳ではないようだ。なので、The Marty Paich Trio and Art Pepperのようなタイトルが相応しいような気がする。

所有するアルバムの中で、ペッパーの「虹の彼方へ」を聴ける唯一の一枚。全9曲が緩やかに流れていくが、26分30秒で終わってしまい、なんとも物足りない。録音データが1956年8月までの記載なので、アルバムのための一発セッションだったのか、複数のセッションがまとまったのでアルバム化したのか分からない。ジャケットにある11枚の写真は単なるスナップショットの感じ。

1. What's Right For You
2. You And The Night And The Music
3. Sidewinder
4. Abstract Art
5. Over The Rainbow
6. All The Things You Are
7. Pitfall
8. Melancholie Madeline
9. Marty's Blues

Art Pepper - alto saxophone
Marty Paich - piano
Buddy Clark - bass
Franck Capp - drums

Recorded in August 1956 in Los Angeles, CA.

Art Pepper / Surf Ride

青木和富氏のライナーノーツによると、アート・ペッパーの初リーダーセッションを収めたアルバムとある。ペッパーのディスコグラフィーを詳しく見ると、1952年3月4日のスタジオ録音に先駆けて、同メンバーで同年2月12日にハリウッドSurf Clubでのライブ演奏がアルバム化されている。しかし、レーベルはXanaduで完璧に廃盤のようだ。

本アルバムは初リーダーセッションではないものの、ペッパーの初期の演奏を収録したことは間違いない。ただし、3つのセッションを収めていて、録音は52年3月、53年3月、54年8月。アルバムを作るために録音された訳ではなく、セッションを寄せ集めたアルバム。全12曲の半分を占める54年8月の録音が、やはり一歩も二歩も抜き出ている。そして、タイトルをSurf Rideとしたのは、ハリウッドのクラブ名Surf Clubから拝借したのだろう。だとすれば、ジャケットは何とも後付け的な感じなのだ。

1. Tickle Toe
2. Chili Pepper
3. Susie The Poodle
4. Brown Gold
5. Holiday Flight
6. Surf Ride
7. Straight Life
8. The Way You Look Tonight
9. Cinnamon
10. Nutmeg
11. Thyme Time
12. Art's Oregano

Tracks 1 - 3
Art Pepper - alto saxophone
Russ Freeman - piano
Bob Whitlock - bass
Bobby White - drums
Recorded on March 29, 1953 in Los Angeles, CA.

Tracks 4 - 6
Art Pepper - alto saxophone
Hampton Hawes - piano
Joe Mondragon - bass
Larry Bunker - drums
Recorded on March 4, 1952 in Los Angeles, CA.

Tracks 7 - 12
Art Pepper - alto saxophone
Jack Montrose - tenor saxophone
Claude Williamson - piano
Monty Budwig - bass
Larry Bunker - drums
Recorded on August 25, 1954 in Los Angeles, CA.