1966年11月初め、(当時)西ドイツ・レラッハとパリで録音されたライブアルバムLorrach Paris 1966に続き、同年12月と67年2月のグリニッジ・ビレッジでのライブアルバム。メンバーはベースを除いてほぼ同じ。2つの作品の違いは当然ながら観客。ヨーロッパの観客は反応が良く暖かさが伝わってくるが、アメリカでは演奏の終わりに拍手はあるものの褪めた感じ。アルバート・アイラーの音楽が母国アメリカで理解されていなかったことが、この2枚のアルバムを通して強く感じ取れる。
1曲目に収録されたFor John Coltraneが気になる。録音当時、コルトレーンはまだ存命だった。アイラーのディスコグラフィーを調べると、この曲の録音は一度限り。67年7月17日にコルトレーンが他界した後、インパルスからリリースされた本アルバム。曲名はコルトレーンの死後に付けたのではないだろうか。
1. For John Coltrane
2. Change Has Come
3. Truth Is Marching In
4. Our Prayer
Tracks 1 & 2
Albert Ayler - tenor saxophone (track 2), alto saxophone (track 1)
Donald Ayler - trumpet
Joel Freedman - cello (track 2)
Bill Folwell, Alan Silva - bass
Beaver Harris - drums
Recorded on February 26, 1967 at Village Theatre, NYC.
Tracks 3 & 4
Albert Ayler - tenor saxophone
Donald Ayler - trumpet
Michel Sampson - violin
Bill Folwell, Henry Grimes - bass
Beaver Harris - drums
Recorded on December 18, 1966 at The Village Vanguard, NYC.