Albert Ayler / Something Different!

1962年10月25日、ストックホルムでのセッションは、アルバムSomething Different!!!!!とThe First Recordings Vol.1 & Vol.2に分散されていた。最初の2枚は全く同じ内容である。CD化で一本化され、タイトルはSomething Different!となった(サブタイトルはThe First Recordings Vol.1 & 2)。ビックリマークは遠慮して6つから1つに減った。そもそも、Something Different!!!!!は、オーネット・コールマンの1958年録音のアルバムSomething Else!!!!を意識したタイトルだったようだ。

全8曲中、スタンダードナンバーがSoftly, As In A Morning Sunrise などの最初の5曲。6曲目のRollins' Tuneとはロリンズ作のThe Stopperであり、7曲目のTune Upはマイルス作である。アイラー自身の作品は最後のFreeのみ。かつて、ディスクユニオンのDIWレーベルから限定200枚プレスのLPがリリースされた(写真はA面とB面)。ナンバリングされていて005番を所有。

1. Softly, As In A Morning Sunrise
2. I Didn't Know What Time It Was
3. Moanin'
4. Good Bait
5. I'll Remember April
6. Rollins' Tune
7. Tune Up
8. Free

Albert Ayler - tenor saxophone
Torbjorn Hultcrantz - bass
Sune Spangberg - drums

Recorded on October 25, 1962 at Main Hall, Academy Of Music, Stockholm, Sweden.

AIR / 80° Below '82 / Chicago Breakdown

所有するAIRのアルバムとしては、1975年9月録音のAIR Song、80年12月のAIR MAILに続く、82年1月の80° Below '82。MAILの次のタイトルはAIR Newsかなと思っていたのだが…。ちなみに、SongとMAILの間には、AIR Raid, AIT Time, AIR Suit, AIR Loreなどがあり、AIRの後は4文字。原題80° Below '82では文字表記の関係で流通に手間取ると考えたのだろう、国内盤はChicago Breakdownと題された。

3枚の所有アルバムを続けて聴くと、AIRの成長はFred Hopkins(フレッド・ホプキンス)のベースにあったことが良く分かる。しかし、本作で事実上AIRは解散。NewsではなくAIR Peakだったのだ。

1. Chicago Breakdown
2. The Traveller
3. 80° Below '82
4. Do Tell

Henry Threadgill - tenor saxophone, alto saxophone, flute, bass flute, hubkaphone
Fred Hopkins - bass
Steve McCall - drums, bells

Recorded on January 23 & 24, 1982 at Right Track Studio, NYC.

AIR / AIR MAIL

Henry Threadgill(ヘンリー・スレッギル)、Fred Hopkins(フレッド・ホプキンス)、Steve McCall(スティーヴ・マッコール)の3人による、管楽器、ベース、ドラムのトリオ。この編成でまず思い付くのは、ソニー・ロリンズのビレッジ・バンガードでの1957年のライブ録音。それから18年後の75年、ファーストアルバムAIR SongをリリースしたAIR。同じ編成で、全く違うジャズが生まれた。この20年近い流れの中で、ジャズは彷徨いながら変革してきた。

当時、AIRというグループ名は、とてつもなく新鮮に感じた。Theを付けないことで、あえて主張しないことを主張していると受け取った。さらに、その5年後の80年12月に本作を録音。AIR Songに比べ、インタープレイで大きく躍進したことがわかる。だが、82年1月にアルバムChicago Breakdownを録音して、グループの活動は中断、その後、メンバーが変わってNew AIRとしたが、86年リリースのアルバムAir Show No. 1を最後に解散した模様だ。

1. B.K.
2. R.B.
3. C.T., J.L.

Henry Threadgill - tenor saxophone, alto saxophone, flute, bass flute, hubkaphone
Fred Hopkins - bass
Steve McCall - drums, bells

Recorded on December 28, 1980 at Right Track Studio, NYC.