Blood, Sweat & Tears / Blood, Sweat & Tears

60年代後半を彩る輝かしいアルバム。ジャケットも心憎い。唯一の欠点と言えば、グループ名とアルバムタイトルを同じにしてしまったこと。ビー・エス・ティーと言った時にグループを指しているのか、このアルバムを語っているのか分からなくなる。彼らが日本通であったなら、サブタイトルに漢字で『血と汗と涙』と入れて欲しかった。CD化で2曲More And MoreとSmiling Phasesのライブ演奏が追加されている。

このアルバムと同時期に録音されたアルバムは、ビートルズのWhite Album、レッド・ツェッペリンのLed Zeppelin、マイルスのFilles De Kilimanjaro、キースのSomewhere Beforeなど。いずれも、録音から50年以上経った今でも色褪せないアルバムである。

1. Variations On A Theme By Erik Satie (1st and 2nd Movements)
2. Smiling Phases
3. Sometimes In Winter
4. More And More
5. And When I Die
6. God Bless The Child
7. Spinning Wheel
8. You've Made Me So Very Happy
9. Blues - Part II
10. Variations On A Theme By Erik Satie (1st Movement)
11. More And More
12. Smiling Phases

David Clayton-Thomas - lead vocals except as noted
Lew Soloff - trumpet, flugelhorn
Bobby Colomby - drums, percussion, vocals
Jim Fielder - bass
Dick Halligan - organ, piano, flute, trombone, vocals
Steve Katz - guitar, harmonica, vocals, lead vocals on "Sometimes In Winter"
Fred Lipsius - alto saxophone, piano
Chuck Winfield - trumpet, flugelhorn
Jerry Hyman - trombone, recorder

Tracks 1 - 10
Recorded on August 2 - October 22, 1968.

Tracks 11 & 12
Recorded on August 2, 1968 at The Cafe au Go-Go, NYC.

Billy Harper / Somalia

決して時代に迎合することなく、自分らしいジャズを切り開いてきたビリー・ハーパー。本アルバムは、ハーパーの代表作と言っていいだろう。明確なメッセージを持ったアルバムだと思う。所有する輸入盤CDの中では、ハーパー自身は何も語っていないが、ライナーノーツを担当したGene Kalbacherによると、こんなハーパーの発言を引用している。

"I simply have to put all my energy into doing the music. The best way I can speak to the world about the conditions in Somalia, or about the conditions in my own life, is through my music."(私はただ単に音楽へ全力を注いでいく。ソマリアの状況、自分自身の状況について世界に伝える最善の方法は、私の音楽を通してなのだ)。本作の録音は1993年10月。ソマリアをWikipediaで調べたら、以下のような記述があった。

「1991年勃発の内戦により国土は分断され、事実上の無政府状態が続いていた。のちにエチオピアの軍事支援を受けた暫定政権が発足し、現在では正式な政府が成立したが、依然として一部地域を他の国家であると主張する政府が統治している」。ちなみに、録音データにあるshekereという楽器。「シェケレは、西アフリカ(ヨルバ族)起源の伝統的な民俗音楽の楽器で、大きな中空の瓢箪の周りに植物の種子・豆・ビーズ・貝などを通した網を編んで張り巡らせた打楽器」とのこと。

1. Somalia
2. Thy Will Be Done
3. Quest
4. Light Within
5. Quest In 3

Billy Harper - tenor saxophone, cowbell, vocals
Eddie Henderson - trumpet
Francesca Tanksley - piano
Louie "Mbiki" Spears - bass
Newman Taylor Baker - drums (right channel)
Horacee Arnold - drums (left channel)
Madeleine Yayodele Nelson - shekere (tracks 1,4)

Recorded on October 18 & 21, 1993 at the Power Station, NYC.

Billy Harper / In Europe

タイトルはイン・ヨーロッパだが、イタリア・ミラノでのスタジオ録音。全3曲、ビリー・ハーパーのオリジナル。LPのライナーノーツ(1983年10月31日付け)では、悠雅彦氏がハーパーの次の言葉を引用している。

「音楽はきわめて重要なものだし、まさに厳粛とでもいうべきものだ。私にとってはいわば宗教であり、生活であり、愛であり、真実なのだ。音楽にはまた少しでも思想と誠実さがなければならない。〈中略〉音楽家が真実や霊的なもののリアリティーに近づけば近づくほど、その音楽はこれにふさわしい内容をもつようになるのだと私は思う」。まさに、この言葉通り、ハーパーの全身全霊をかけたアルバムである。CD化でボーナストラックを期待したのだが…。まぁ、3曲で十分に魂が揺さぶられる構成なのだ。

1. Priestess
2. Calvary
3. Illumination

Billy Harper - tenor saxophone
Everett Hollins - trumpet
Fred Hersch - piano
Louie "Mbiki" Spears - bass
Horace Arnold - drums

Recorded on January 24 & 25, 1979 at Barigozzi Studio in Milano, Italy.