Dexter Gordon / Dexter Rides Again

全11曲が3つのセッションに分かれている。曲順の録音が1947年12月、46年1月、45年10月と時代を遡る構成。メンバーも異なる。寄せ集め的なアルバムであることは間違いないのだが、いつの間にかデクスター・ゴードンのテナーに引き込まれてしまう。46年の録音は、バド・パウエルとマックス・ローチが参加していることが歴史的にも重要。注目すべきは11曲中8曲にDexterの文字が入っていること。当然ながら、ゴードン自身の作品(タイトル曲はパウエルとの合作)。

ジャケットは、なんだか馬に跨った選挙演説のようで、アルバムの価値を極端に下げているような気がする。ジャケットや曲名ではなく、演奏で十分に勝負できる内容なのに。

1. Dexter's Riff
2. Settin' The Pace, Parts 1 & 2
3. So Easy
4. Long Tall Dexter
5. Dexter Rides Again
6. I Can't Escape From You
7. Dexter Digs In
8. Dexter's Minor Mad
9. Blow Mr. Dexter
10. Dexter's Deck
11. Dexter's Cuttin' Out

Tracks 1, 2 & 3
Dexter Gordon - tenor saxophone
Leo Parker - baritone saxophone
Tadd Dameron - piano
Curly Russell - bass
Art Blakey - drums
Recorded on December 11, 1947.

Tracks 4, 5, 6 & 7
Dexter Gordon - tenor saxophone
Leonard Hawkins - trumpet
Bud Powell - piano
Curly Russell - bass
Max Roach - drums
Recorded on January 29, 1946.

Tracks 8, 9, 10 & 11
Dexter Gordon - tenor saxophone
Sadik Hakim - piano
Gene Ramey - bass
Ed Nicholson - drums
Recorded on October 30, 1945.

Dewey Redman / Look For The Black Star

CD帯にはこう書かれている。「ジョシュア・レッドマンの父であり、キース・ジャレット・カルテットの一員として活躍したテナー奏者、デューイ・レッドマン衝撃のデビューアルバム!」。現時点では、本作録音1966年1月以前のレッドマンの音源は残っていない。つまり、いきなりリーダーとしてセッションに臨んだ訳である。しかも、タイトルが「黒い星を探せ」。このフレーズに相当な意気込みを感じる。

女性アーティストMarte Röling(マルテ・レーリンク)によるジャケットが心憎い。「黒い星」はレッドマンの額の上にあるのだ。この星を見つけるため、レッドマンはジャズ界の先頭を疾走していくだろう、と彼女は期待を込めたのかも知れない。

1. Look For The Black Star
2. For Eldon
3. Spur Of The Moment
4. Seven And One
5. Of Love

Dewey Redman - tenor saxophone
Jim Young - piano, African thumb piano
Donald Garrett - bass, clarinet
Eddie Moore - drums

Recorded on January 4, 1966 in San Francisco.

Denny Zeitlin / Time Remembers One Time Once

デニー・ザイトリンとチャーリー・ヘイデンのデュオアルバム。1970年代から80年代へかけて、数多くのライブ録音が行われたサンフランシスコのキーストン・コーナーでのライブ。CDはトータルで53分40秒。非常に緊張した時間が流れる。精神科医でもあるザイトリン、民族問題に取り組んできたヘイデン。そういうバックグラウンドが、なおさら緊張感を助長させる。会場からの拍手も、何となく重みがある。

レーベルはECM。それなのに、録音日が特定されていない。1981年7月の何日なのかが分からない。別に何日でもいいのだが、一晩だけの演奏なのか、連夜の演奏からピックアップした構成なのかを知りたい。ECMは良質なジャズのアルバムを世に送り続けているが、意外なところであっさりと手を抜く。キース・ジャレットのアルバムジャケットも凡作が多いし、タイムリーにリリースしないこともある。本アルバムも、録音から1年以上経ってリリース。

1. Chairman Mao
2. Bird Food
3. As Long As There's Music
4. Time Remembers One Time Once
5. Love For Sale
6. Ellen David
7. Satellite / How High the Moon
8. The Dolphin

Denny Zeitlin - piano
Charlie Haden - bass

Recorded in July 1981 at Keystone Korner in San Francisco, California.