Doug Watkins / Watkins At Large

スイングジャーナル臨時増刊『世界ジャズ人名図鑑』(1976年4月)によると、「(ダグ・ワトキンスは)カステック・ハイスクールで学んだが、その時のクラスメートにベースのポール・チェンバースがいた。チェンバースとは従兄弟関係にあたる。またトランペッターのドラルド・バードも学友だった」とある。ワトキンスは1934年3月、チェンバースは35年4月、バードは32年12月生まれ。調べてみたところ、高校はデトロイトにあるCass Technical High Schoolで音楽部門がある。つまり、この3人は高校時代に音楽を専門で学んだということだ。

ベーシスト名義のアルバムであるが、ワトキンスのベースは出しゃばっていない。ベース本来の役割に徹している。ベースソロは、ところどころで聞く事が出来るが、そこでも出しゃばっていない。ウォーキングベースの延長でソロを弾いている。ちなみに、録音はボストンのマイナーレーベルTRANSITION(トランジション)。1955年設立。20枚近くをリリースして3年で閉じてしまった。

1. Return To Paradise
2. Phinupi
3. Phil T. McNasty's Blues
4. More Of The Same
5. Panonica

Hank Mobley - tenor saxophone
Donald Byrd - trumpet
Kenny Burrell - guitar
Duke Jordan - piano
Doug Watkins - bass
Art Taylor - drums

Recorded on December 8, 1956 in NYC.

Donald Byrd / At The Half Note Cafe Vol.2

Vol.2はVol.1と同日のライブ演奏なので、2つの間に大きな違いはない。敢えて言えば、Vol.1はアンサンブル重視、Vol.2はアドリブ重視といった印象を受ける。もしかすると、2枚のアルバムに多少なりとも色彩の違いを出すため、そんな配曲にしたのかも知れない。ジャケットは同じ構図ながら、タイポグラフィは青系統と赤系統に分けているので、そんな気もしてくるのだ。

Vol.1の岡崎正道氏によるライナーノーツでは、本作のライブ会場となったハーフ・ノートはハドソン川に近いところにあったとのこと。ジャケットにはat the half note cafeと共にat the waterfrontと記載されているのが、その理由なのだろう。少しだけ欲を言えば、観客も一丸となってのスタンダード曲かブルースで締めて欲しかった。魅惑的な女性ルース・メイソンのメンバー紹介で始まったライブなのだが、締め括りがちょっと曖昧なのだ。

1. Jeannine
2. Pure D. Funk
3. Kimyas
4. When Sunny Gets Blue
5. Between The Devil And The Deep Blue Sea
6. Theme From Mr. Lucky

Donald Byrd - trumpet
Pepper Adams - baritone saxophone
Duke Pearson - piano
Laymon Jackson - bass
Lex Humphries - drums

Recorded on November 11, 1960 at The Half Note Cafe, NYC.

Donald Byrd / At The Half Note Cafe Vol.1

ジャケット表面には特にVol.1と書かれていないが、最初にLPでリリースされた時の裏面にはVol.1とVol.2の曲目が記載されている。つまり、初めから1960年11月11日(金)のライブを2枚に分ける企画で、Vol.2が残り物という訳ではない。しかも、CD化によって、それぞれに2曲が追加され、メンバー紹介を除く全13曲が当日の全ての演奏だと思われる。ただし、演奏順に分けられたかは不明。

そして、そのメンバー紹介はルース・メイソンが担当。岡崎正道氏のライナーノーツによると、アイク・ケベックのアルバムBossa Nova Soul Samba(1962年10月録音)のジャケットに写る女性とあった。その写真を改めて見ると魅惑的な雰囲気が漂い、そんな女性に紹介されたメンバーは気持ちも高ぶっただろう。ドナルド・バードとペッパー・アダムスの息の合った掛け合い、それにデューク・ピアソンが絡んでくるアンサンブルを楽しめるアルバム。

1. Introduction By Ruth Mason Lion
2. My Girl Shirl
3. Soulful Kiddy
4. A Portrait Of Jennie
5. Cecile
6. Theme: Pure D. Funk
7. Child's Play
8. Chant

Donald Byrd - trumpet
Pepper Adams - baritone saxophone
Duke Pearson - piano
Laymon Jackson - bass
Lex Humphries - drums

Recorded on November 11, 1960 at The Half Note Cafe, NYC.