Kenny Garrett / Triology

サックス、ベース、ドラムによるトリオ。同じ編成では、ソニー・ロリンズ、ジョー・ヘンダーソンのライブ演奏が有名。どちらも、ビレッジ・バンガードでのライブ。ケニー・ギャレットは、ブックレットにThis recording is dedicated to the living legends of the Tenor Saxophone: Sonny Rollins & Joe Henderson.(このアルバムを二人の先輩に捧げる)と書いているそうだ。

これは、尊敬の気持ちだけでなく、自信があったからだろう。その結果が見事に出ている。二人に迫った、いや超えているとも言える。残念なのは、録音日が1994年とまでしかなく、明確にしていないこと。それ以上に、このトリオでのライブ録音が残っていないことだ。なぜに、先輩二人に負けないような白熱のライブに挑戦しなかったのだろうか。

1. Delfeayo's Dilemma
2. Night And Day
3. Giant Steps
4. A Time For Love
5. Wayne's Thang
6. Pressing The Issue
7. Koranne Said
8. Oriental Towaway Zone
9. In Your Own Sweet Way
10. What Is This Thing Called Love?

Kenny Garrett - alto saxophone
Kiyoshi Kitagawa / 北川潔 - bass (tracks 1,3,5,6,8-10)
Charnett Moffett - bass (tracks 2,4,7)
Brian Blade - drums

Recorded in 1994 at The Power Station, NYC.

Kenny Drew / Afternoon In Europe

ジャズ・プロデューサー木全信(きまた・まこと)の著書『ジャズは気楽な旋律(平凡社新書)』にこう書いてある。1980年の春、木全氏がケニー・ドリューへ「ぼくにあなたのアルバムをプロデュースさせてくれませんか?」と切り出したそうだ。ドリューからは自分のレーベルでのリリースという条件で了解が得られ、「ぼくにはぼくの目指すレーベル・イメージがあります。それば〈ジャズは気楽な旋律〉というコンセプトです。流れていてじゃまにも、耳ざわりにもならず、聴く意思を持って聴けば十分に聴きごたえのあるジャズ。そんな音楽を世に出していくレーベルをつくりたいと考えています。この気持ちだけはわかってほしいのですが…」と伝えた。

それに対するドリューの返事。「自分も同じ考えだ。ジャズは楽しくもあり、悲しくもあり、ダイナミックでもあり、ロマンチックでもある。ある時は美しく、ある時は怒りをも感じさせる。そんないろいろな表情を醸し出せるのがジャズの面白いところだ。そうした表情をいかにイージーに表現できるか、いかに聴く人の心を響かせることができるか…自分はいつもそんな考えでピアノに向かっている」。この会話から生まれたのが本作である。しかし、アルバムにはProduced by Ivan Sundberg & Kenny Drewとしか書かれていない。どこまで木全氏が関与したのかは不明。ところで、LPではドリューの横顔を写したジャケットだったのだが、CDではイラストに変わってしまった。

1. Golden Strinker
2. Midnight Sun
3. Jeg Gik Mig Ud En Sommerday, At Hore
4. Tivoli Stroll
5. Ach Värneland Du Sköna
6. Afternoon In Paris
7. The Quiet Cathedral

Kenny Drew - piano
Niels-Henning Ørsted Pedersen - bass
Ed Thigpen - drums

Recorded on November 29, 1980 in Copenhagen, Denmark.

Kenny Drew / Dark Beauty

ジャケットとタイトルから何やらメッセージ性の強いジャズを創造してしまうが、決してそんなことはない。「静」と「動」のバランスが取れたピアノトリオの演奏である。ケニー・ドリューの作品Dark Beautyをアルバムタイトルにして、それに相応しい写真を使いジャケットをレイアウトしている。

ドリューとペデルセンは、このアルバムの1年前にデュオアルバムDuoを録音。その続編を企画し、より密度を高めるためドラマーのアルバート・ヒースを迎え入れたのだろう。ペデルセンのベースが、ドラムが入ったことで自由度が増し、前作以上に冴え渡っている。ドリューのピアノも力強い。全8曲を通して聴くと、タイトル曲Dark Beautyが最も黒っぽくない演奏。

1. Run Away
2. Dark Beauty
3. Summer Night
4. All Blues
5. It Could Happen To You
6. Love Letters
7. Silk Bossa
8. Blues Inn

Kenny Drew - piano
Niels-Henning Orsted Pedersen - bass
Albert "Tootie" Heath - drums

Recorded on May 21 & 22, 1974 at Rosenberg Studio, Copenhagen, Denmark.