Lennie Tristano / Lennie Tristano

CDの帯から。『独自の理論とともに知的な構築をもつ音楽を創造していったレニー・トリスターノ。そんなトリスターノの究極の探究心が、この1枚のアルバムに凝縮されている。テープ・スピードを変えた上に自身のピアノをかぶせた「ライン・アップ」「東32丁目」。ピアノの多重録音による「レクイエム」と「ターキッシュ・マンボ」。徹底的にコマーシャリズムを排したレニー・トリスターノのひたむきな姿が大きな感動を呼ぶ名盤』。

大半はその通りなのだが、文末の「ひたむきな姿」というのが怪しい。かなり計算して売れるアルバムを狙ったのではないだろうか。トリスターノのジャケットの表情に騙されていないか。邦題を『鬼才トリスターノ』としたのも仕組まれた感じがしてしまう。でも、名盤であることは間違いない。いや、アルバムの後半はライブ演奏を収録しているので迷盤のほうが適切だろう。

1. Line Up
2. Requiem
3. Turkish Mambo
4. East Thirty-Second
5. These Foolish Things
6. You Go To My Head
7. If I Had You
8. Ghost Of A Chance
9. All The Things You Are

Tracks 1 - 4
Lennie Tristano - piano
Peter Ind - bass (tracks 1,4)
Jeff Morton - drums (tracks 1,4)
Recorded in 1954 - 1955 at Lennie Tristano's home studio, NYC.

Tracks 5 - 9
Lee Konitz - alto saxophone
Lennie Tristano - piano
Gene Ramey - bass
Art Taylor - drums
Recorded on June 11, 1955 at The Sing-Song Room, Confucius Restaurant, NYC.

Lee Morgan / The Procrastinator

マイケル・カスクーナによって発掘された音源。1978年に、アメリカでは2枚組LP、国内では67年のセッションのみを収録したシングルLPがリリース。さらに、95年に67年セッションのCDがアメリカでリリース。98年の国内盤CDによって2枚組LP分が収録された。これらのアルバムはジャケットすべて異なり、混乱させられる。しかも、アルバムSonic BoomのアメリカでのCD再発の際に、69年のセッションが追加され、このCDを持っているので音源が重複してしまった。

日本人にとって問題なのはタイトルのProcrastinator(プロクラスティネイター)。極めて発音が難しく、聴き慣れない単語。調べたところ、「仕事を(特になまけたり、生来無頓着だったりで)後回しにする人」という意味だそうだ。

1. The Procrastinator
2. Party Time
3. Dear Sir
4. Stopstart
5. Rio
6. Soft Touch
7. Free Flow
8. Stormy Weather
9. Mr. Johnson
10. The Stroker
11. Uncle Rough
12. Claw-Til-Da
13. Untitled Boogaloo

Tracks 1 - 6
Lee Morgan - trumpet
Wayne Shorter - tenor saxophone
Bobby Hutcherson - vibraphone
Herbie Hancock - piano
Ron Carter - bass
Billy Higgins - drums
Recorded on July 14, 1967 at Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, New Jersey.

Tracks 7 - 13
Lee Morgan - trumpet
George Coleman - tenor saxophone
Julian Priester - trombone
Harold Mabern - piano
Walter Booker - bass
Mickey Roker - drums
Recorded on September 12 (tracks 8, 9 & 13) and October 10 (tracks 7, 10-12), 1969 at Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, New Jersey.

Lee Morgan / Cornbread

ジャケット裏面で、アイラ・ギトラーがリー・モーガンの一連の作品について、3枚のジャケットの写真を載せながらライナーノーツを書いている。しかし、英文と言うこともあるが、小さくて読めない。想像するに、The Sidewinderで頂点に立ち、Search For The New Landでモードに挑み、The Rumprollerで「月の砂漠」を取り入れた。それに続く作品。

結局のところ、モーガンに一番いい居場所は、このアルバムにあったのだと思う。コマーシャルリズムに傾くこともなく、ましてや無理にモードに走らず、さらには奇をてらった楽曲に手を出さず、自分が落ち着くフォー・ビートで深化していくこと。そんな思いが込められたアルバム。ハンク・モブレー、ジャッキー・マクリーン、ハービー・ハンコックたちに囲まれて、モーガンにとっては気持ちが引き締まり、カリッと焼き上がったCornbread(とうもろこしパン)のようなセッションだったのだろう。

1. Cornbread
2. Our Man Higgins
3. Ceora
4. Ill Wind
5. Most Like Lee

Lee Morgan - trumpet
Hank Mobley - tenor saxophone
Jackie McLean - alto saxophone
Herbie Hancock - piano
Larry Ridley - bass
Billy Higgins - drums

Recorded on September 18, 1965 at Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, New Jersey.