Michel Petrucciani / Live At The Village Vanguard

37歳で生涯を終えたミッシェル・ペトルチアーニのライブ。舞台はビレッジ・バンガード、22歳。1980年代に入ってジャズは混迷を続けたが、ペトルチアーニは自分のスタイルを貫いた。それは、肉体的にハンディを背負い、決して長くない人生を悟っていたからだろう。

このアルバムは、マイルスのNardisで始まり、ロリンズのOleoと続き、モンクの'Round Midnightで締め括っている。それらの間にはペトルチアーニ自身の曲などを配置。英文のライナーノーツによると、CDは演奏順のようである。

注目するのは1曲目のNardis。マイルスは一度も録音せず、ビル・エバンスの十八番となった曲である。ジャズに詳しい観客は「おっ、エバンスといきなり勝負するのか!」と期待したはずである。結果は・・・CDに残された観客の反応が答えになっている。

1. Nardis
2. Oleo
3. Le Bricoleur De Big Sur
4. To Erlinda
5. Say It Again And Again
6. Trouble
7. Three Forgotten Magic Words
8. 'Round Midnight

Michel Petrucciani - piano
Palle Danielsson - bass
Eliot Zigmund - drums

Recorded on March 16, 1984 at The Village Vanguard, NYC.

Art Blakey / Buttercorn Lady

CD帯から。「当時20歳のキース・ジャレットを抜擢した、ジャズ・メッセンジャーズの白熱のライブ。早世したテナー奏者フランク・ミッチェルを含め、全員の若さあふれる演奏が魅力」。このミッチェルは、1976年版「世界ジャズ人名辞典」に掲載されていないものの、Wikipediaから断片的な情報を得ることができた。1945年生まれで、71年に27歳で殺害されたとあった。そして、「全員の若さあふれる」とあるが、御大アート・ブレイキーは、このライブの時点で46歳。それよりも、チャック・マンジョーネの作品でタイトル曲Buttercorn Ladyとは、どういう女性を意味しているのだろう。ジャケットと関連がありそうなのだが。

ブレイキーのディスコグラフィーを調べると、キースがメッセンジャーズに参画したのはこのアルバムだけ。そういう事実を知って聴くと、なんとなく理解できる。キースはブレイキーから声が掛かってライブ出演したものの、自分の居場所はないと感じたはずだ。翌67年5月には、自分名義の初アルバムLife Between The Exit Signsを録音している。つまり、ライブとしては成功した印象を受けるアルバムであるが、メンバーはご祝儀をもらいに来るのが目的だった。66年1月1日と9日のライブなのである。

1. Buttercorn Lady
2. Recuerdo
3. The Theme
4. Between Races
5. My Romance
6. Secret Love

Frank Mitchell - tenor saxophone
Chuck Mangione - trumpet
Keith Jarrett - piano
Reggie Johnson - bass
Art Blakey - drums

Recorded on January 1 & 9, 1966 at The Lighthouse, Hermosa Beach, CA.

Michel Petrucciani / 100 Hearts

ジャケット写真から容易に想像できるKOOL JAZZ FESTIVALのライブアルバム・・・ではないのだ。ならば、このフェスティバルでのライブ録音はと言うと、調べた限りでは残っていない模様。ほんとうはライブアルバムを出す予定が、録音に失敗して、もしくは演奏の状態が悪くて、急遽スタジオ録音に切り替えた、と勘繰ってしまう。英文のライナーノーツを眺めても、KOOL JAZZの事は一切触れられていない。

まぁ、そういう背景は別として、ペトルチアーニの純粋なピアノソロとして聴くと、物足りなさが残る。全体が計画的すぎて、もっと自由に展開できたのではないかと。初めから、1枚のCDに収めるという制約があった感じを受ける。録音データは年月までで日付がないことが、それを表していると思えるのだが。なので、ペトルチアーニ自身が解放されていないソロアルバムという結論。

1. Turnaround
2. Three Forgotten Magic Words
3. Silence
4. St. Thomas
5. Pot Pouri (Medley): Some Day My Prince Will Come / All The Things You Are / A Child Is Born / Very Early
6. 100 Hearts

Michel Petrucciani - piano

Recorded in June 1983 at RCA Studio A, New York City.