Ornette Coleman / Dancing In Your Head

コールマン自身が創り上げたハーモロディック理論。簡単に言えば、メロディーそのものが自発的なリズムを生み出していくこと。こう書いても、その音楽をイメージすることは難しい。だが、本アルバムのTheme From A Symphonyを聴けば、コールマンが吹くサックスのメロディーが、ギター、ベース、ドラムを巻き込んだ渾然一体のリズムを形成していることが分かる。ハーモロディック理論の完成形が、この曲にあるのだ。

バリエーションOneが15分43秒、Twoが11分3秒。コールマンは休むことなく吹きまくる。その一音一音を逃さずキャッチしていくと、まさしく頭が揺れ動きDancing in My Head状態。さらに、ジャケットにくぎ付け。

1. Theme From A Symphony (Variation One)
2. Theme From A Symphony (Variation Two)
3. Midnight Sunrise

Tracks 1 & 2
Ornette Coleman - alto saxophone
Charles Ellerbee - guitar
Bern Nix - guitar
Rudy MacDaniel - bass
Ronald Shannon Jackson - drums
Recorded in December, 1976 at Barclay Studios, Paris.

Track 3
Ornette Coleman - alto saxophone, trumpet, electric violin
Robert Palmer - clarinet, wood flute
The Master Musicians Of Joujouka - pipes, flute, three lutanists, violin, drums
Recorded in January, 1973 at Joujouka, Morocco.

Ornette Coleman / Body Meta

このアルバムを聴くと、ソリッドなリズムの中をオーネット・コールマンがアルトサックスで放浪しているようだ。その奇妙な感覚が、聴き手を揺さぶり酔わせる。所有していたLPには、コールマンの短いエッセイが掲載されていた。タイトルはConversation For a Songで、原文は掲載されておらず、にしかわ・としゆき氏による訳のみ。かなり難解な表現になっていて、同氏も苦労したと思われる。「知るべきでないことはしてはいけないことを見付けることだ」と始まる。

本作は、コールマンを含めた5人による渾然一体とした音楽に耳を傾けるべきであるが、時にはコールマンを、時にはギターを中心に聴いて見ると新たな発見がある。だが、一番はシャノン・ジャクソンのドラム。ジャクソンが繰り出すリズムに、本作の真髄があると思うのだ。なお、本作は全てコールマンの作品で、ライナーノーツには4曲目Fou Amorの楽譜も載っている。しっかり書き込まれているようだが、どれだけの規則があり、どんな自由度があるのか読み取ることはできない。

1. Voice Poetry
2. Home Grown
3. Macho Woman
4. Fou Amor
5. European Echoes

Ornette Coleman - alto saxophone
Bern Nix - guitar
Charlie Ellerbie - guitar
Jamaaladeen Tacuma - bass
Ronald Shannon Jackson - drums

Recorded on December 19, 1976 in Paris.

Ornette Coleman / Broken Shadows

1971年9月と72年9月の未発表となった演奏を集めたアルバム。前半はアルバムScience Fictionに載らなかった演奏であり、後半はボーカルをセットしたにもかかわらずアルバム化はならなかった。コンセプトの全く異なる2つのセッションを1つにしたアルバム。

興味深いのは72年9月のセッション。ボーカルはジャズ界では無名のウェブスター・アームストロング、ギターがジム・ホールで、ピアノがシダー・ウォルトン。なぜに、コールマンはこういうメンバーを集めたのか。2つのセッションの全曲に参加しているのは、コールマン以外ではチャーリー・ヘイデンのみ。ヘイデンのネットワークで成立したセッションだったのかも知れない。そんな疑問が残るアルバムではあるが、ジャケットは見事に決まっている。

1. Happy House
2. Elizabeth
3. School Work
4. Country Town Blues
5. Broken Shadows
6. Rubber Gloves
7. Good Girl Blues
8. Is It Forever

Ornette Coleman - alto saxophone, trumpet, violin
Don Cherry - pocket trumpet (tracks 1,2,4,5)
Bobby Bradford - trumpet (tracks 1-3,4)
Dewey Redman - tenor saxophone, musette (tracks 1-3,5-8)
Jim Hall - guitar (tracks 7,8)
Cedar Walton - piano (tracks 7,8)
Charlie Haden - bass
Billy Higgins - drums (tracks 1,2,4,5)
Ed Blackwell - drums (tracks 1-3,5-8)
Webster Armstrong - vocals (tracks 7,8)

Tracks 1 - 5
Recorded on September 9, 1971 at Columbia Studio E, NYC.

Tracks 7 & 8
Recorded on September 7 & 8, 1972 at Columbia Studio E, NYC.