Tommy Flanagan / Montreux '77

モントルーのライブ演奏。圧巻はブルー・ボッサ。割れんばかりの拍手。正確なデータは分からないが、ステージの最終曲だったのだろう。ブルー・ボッサは、学生時代のジャズ研で何度も演奏した曲。いつかやりたいと思っていた聴き比べ。ケニー・ドーハムの作でありながら、彼はジョー・ヘンダーソンのアルバムPage Oneで一度トランペットを吹いただけ。自作ながら、トランペット向きでないと判断したのだろうか。アート・ファーマーはフィル・ウッズと共演したアルバムWhat Happens?でこの曲を吹いたが、ファーマーはウッズに助けられている感じ。

デクスター・ゴードンは、強力なバック(バリー・ハリス、サム・ジョーンズ、アル・フォスター)を従えて、アルバムBiting The Appleに収録。リズムとスピードは、ジャズ研で演奏していた頃にぴったり。そして、ミッシェル・カミロ。アルバムLive at the Blue Noteで、ピアノトリオの合間にソロピアノを軽く披露。ブルー・ボッサが入っている所有するアルバムは、録音年代順に以下の通り。

Joe Henderson - Page One / June 1963
Art Farmer - What Happens? / October 1968
Dexter Gordon - Biting The Apple / November 1976
Tommy Flanagan - Montreux '77 / July 1977
Michel Camilo - Live at the Blue Note / March 2003

1. Barbados
2. Medley: Some Other Spring / Easy Living
3. Medley: Star Crossed Lovers / Jump For Joy
4. Woody'n You
5. Blue Bossa
6. Heat Wave

Tommy Flanagan - piano
Keter Betts - bass
Bobby Durham - drums

Recorded on July 13, 1977 at Montreux Jazz Festival, Casino De Montreux, Switzerland.

Tommy Flanagan / Eclypso

トミー・フラナガン、ジョージ・ムラーツ、エルビン・ジョーンズの3人の特徴をうまく引き出し、何度も聴きたくなる完成度の高いアルバム。全7曲43分、十分に楽しめる。フラナガンの代表作であり名盤のOverseasが録音されたのは、このアルバムから遡ること20年の1957年8月15日。ドラムは同じエルビンで、ベースはウィルバー・リトルだった。Overseasに収録されたRelaxin' At CamarilloとEclypsoの2曲が20年ぶりに再演。Eclypsoはフラナガンの作品。ジャケット裏には、そのスコアが使われた。

学生の頃、2曲目Denzil's Bestのベースによるメロディーをコピーしようとした。その頃は、LPをカセットテープに録音し、カセットをガチャガチャと動かして何度も再生した記憶がある。ほんの少しであるが、指運びを左手が記憶している。4曲目Relaxin' At Camarilloの3分42秒、ドラムソロに分け入ってフラナガンが曲の頭を演奏し、すぐにやめる。明らかに入り方を間違った。しかし、ジャズには間違いはないのだ。フラナガンは、そうしたかっただけ。完全なるミスであれば、再録するはず。

1. Oleo
2. Denzil's Best
3. A Blue Time
4. Relaxin' At Camarillo
5. Cup Bearers
6. Eclypso
7. Confirmation

Tommy Flanagan - piano
George Mraz - bass
Elvin Jones - drums

Recorded on February 4, 1977 at Sound Ideas, NYC.

Tommy Flanagan / Positive Intensity

邦題は『白熱』。何というか、もう少し考えてもらいものだ。ライブ演奏ならば、許してもいいけど。まぁ、英文タイトルPositive Intensityも意味不明ではあるが。テオ・マセロのプロデュースによるもので、それなりのコンセプトで製作されたアルバムだろう。ロイ・ヘインズのドラムが前面に迫ってきて、ロン・カーターのベースがブンブンと唸る。フラナガンは、それらを冷静に受け止めている感じ。

フラナガンのディスコグラフィーによると、アルバムTrinityとして1980年にアメリカで発売されたようだ。レーベルはInner City。ジャケットも一新された模様。そんなこともあって、何となくたらい回しにされた感じのアルバム。全体にバランスの良いピアノトリオなのだが、白熱電球ほどには熱くならない。

1. 52nd Street Theme
2. Smooth As The Wind
3. Passion Flower
4. Muffin
5. Verdandi
6. Ruby, My Dear
7. Bess You Is My Woman Now
8. Hustle Bustle
9. Torment

Tommy Flanagan - piano
Ron Carter - bass
Roy Haynes - drums

Tracks 1, 7 & 8
Recorded on November 10, 1976 at CBS Studios, NYC.

Tracks 2 - 6
Recorded on October 4, 1976 at CBS Studios, NYC.

Track 9
Recorded on October 18, 1976 at CBS Studios, NYC.