Chapterシリーズの最後を飾るのは1975年2月録音のライブアルバム。ニューヨーク・ボトムラインでの4日間のライブから7曲を収録。Chapter Oneの録音が73年4月であるから、2年間の集大成。さすがに、それまでのスタジオ録音での10名を超える大編成ではなく、7名によるライブであるが、十二分に迫力がある。ただ、ライブならではの熱気があまり伝わってこないのは、4日間の演奏から選曲したためだろうか。
このアルバムを最後に、ガトー・バルビエリはインパルス・レーベルを去る。コルトレーンを尊敬してきたガトー。コルトレーンが長年契約してきたインパルスからアルバムをリリースすることがガトーの一つの目標だったに違いない。そして、コルトレーンのように独自の道を切り開くこと。ラテン系音楽の要素とジャズを融合させたガトー。唯一無二のジャズマンである。この時のライブからすでに44年経過。音源が残っているのなら、4日間のコンプリート・ライブ演奏を聴いてみたい。
1. Milonga Triste
2. La China Leoncia (Part 1)
3. La China Leoncia (Part 2)
4. La China Leoncia (Part 3)
5. La China Leoncia (Part 4)
6. Baihia
7. Lluvia Azul
Gato Barbieri - tenor saxophone, guiro
Howard Johnson - tuba, flugelhorn, bass clarinet, tambourine
Eddie Martinez - electric piano
Paul Metzke - guitar
Ron Carter - bass
Portinho - drums
Ray Armando - conga, percussion
Recorded on February 20 – 23, 1975 at the Bottom Line in New York City.