Charlie Parker / Swedish Schnapps

LPでは油井正一氏、CDでは杉田宏樹氏がライナーノーツを担当。前者は録音テイクを分析、後者はジャケットを分析。二人とも、このアルバムの録音時期のパーカーの演奏スタイルまで突っ込んで書いていない。CDの帯には、『マイルス・デイビスとの再会セッションからの「オー・プリヴァー」「スター・アイズ」、極め付けのブルース演奏「ブルース・フォー・アリス」等、聴きどころ満載』と書かれているが、単に曲名を並べているだけ。

天才パーカーの晩年期を「自分なら」どう聴くか。パーカーにとって、吹き終わった演奏はすべて成功だったはず。テイクを重ねるということは、同じ曲を異なる演奏スタイルでトライすること。決してやり直しではない。1曲の長さが3分前後だからこその発想。そもそも、ジャケットなんて眼中にない。パーカーの真髄は「その瞬間の一発勝負」にある。それを感じさせるアルバム。

1. Si Si
2. Swedish Schnapps [alternate take]
3. Swedish Schnapps
4. Back Home Blues [alternate take]
5. Back Home Blues
6. Lover Man
7. Blues For Alice
8. Au Privave [alternate take]
9. Au Privave
10. She Rote [alternate take]
11. She Rote
12. K.C. Blues
13. Star Eyes
14. Segment
15. Diverse
16. Passport [rare]
17. Passport [common]

Charlie Parker - alto saxophone
Kenny Dorham, Miles Davis, Red Rodney - trumpet
Al Haig, John Lewis, Walter Bishop Jr. - piano
Ray Brown, Teddy Kotick, Tommy Potter - bass
Max Roach, Kenny Clarke - drums

Recorded on May 5, 1949, January 17, 1951, and August 8, 1951 in NYC.

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