どの曲も完璧な演奏で、アルバムの価値を高めている。ところがどうも、抑えの曲がなくて聴きどころが見えてこない。どれも味わい深いのだが、アルバムを聴き終わった瞬間に残るものがないのだ。なので、結局のところ失敗作。ペトルチアーニではなく。プロデューサーの責任。
スタンダード曲を組み入れているが新鮮さは見いだせず、ペトルチアーニだったら、もっと冒険できたはず。名演奏は必ずしも名盤にはならず。ジャズプレイヤーを生かすも殺すもプロデューサーの腕次第。そんなことを実感してしまうアルバム。
1. The Prayer
2. Our Tune
3. Face's Face
4. Night And Day
5. Here's That Rainy Day
6. Regina
Michel Petrucciani - piano
Palle Danielsson - bass
Eliot Zigmund - drums
Recorded on December 20, 1985 at RCA Studio "C".