ジョー・ヘンダーソンの初リーダーアルバム。何といっても1曲目のBlue Bossaで決まり。だが、この曲をタイトルにしなかったのは、ケニー・ドーハム作だったからなのだろう。ドーハムがヘンダーソンを表舞台に出すために後押ししたことは、本作のライナーノーツをドーハム自身が担当していることからも明らか。Blue Bossaについて、ドーハムが次のように紹介している。"a mystic Kenny Dorham original with an authentic feeling of melancholy and buoyancy, an easy structure to follow, has one of the best of Joe Henderson's solos."(神秘的なドーハムのオリジナル。憂鬱と快活さを真に感じさせ、分かりやすい構造。ジョー・ヘンダーソンの最高のソロの1つ)。
学生時代のジャズ研でBlue Bossaを何度演奏しただろう。まずはブルースで肩を慣らし、仕上げはこの曲が多かった。ドーハムが書いているように、難解な要素はなく、コンボでの細かい打ち合わせの必要もない曲。それだけに、アドリブでそれぞれの持ち味を出せるかが鍵だった。セッションが終われば、その余韻を残しながら焼鳥屋へ。ジャズ研のいつもパターン。
1. Blue Bossa
2. La Mesha
3. Homestretch
4. Recorda-Me
5. Jinrikisha
6. Out Of The Night
Joe Henderson - tenor saxophone
Kenny Dorham - trumpet
McCoy Tyner - piano
Butch Warren - double bass
Pete La Roca - drums
Recorded on June 3, 1963 at Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, New Jersey.