スイングジャーナル 2007年4月号

山下洋輔が師と仰ぐセシル・テイラーとのデュオ・コンサートの記事。もう10年前の出来事である。当時、瞬間的に聴きたいと思ったことを覚えている。だが、思い留まった。極めて近い流儀のピアニストのデュオを聴いて何になるんだろうかと。

ジャズという音楽は、違う流儀の闘いとも言える。ヨースケにとっては念願のデュオ・コンサートだったのだろう。だが、見方を変えれば学芸会。互いに武器は持っていても、押して引いての演技にしかならないのだ。ということは、人に聴かせるジャズではない。

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