Pete Seeger / The Essential

ピート・シーガーは2014年1月27日に他界。享年94。CD帯から。「アメリカ・ポピュラー音楽界の偉大なる先達、歌の発見者であり民謡の採譜者、コンサート・パフォーマー、ピート・シーガーの知る恰好の作品集」。

「天使のハンマー」、「グッドナイト・アーリン」、「漕げよマイケル」、「わが祖国」、「グアンタナメラ」、「花はどこへ行った」、「ターン・ターン・ターン」、「勝利を我らに」。小学生の頃に馴染んでいたこれらの曲は、ピート・シーガーが広めていったものだ。今聴いても心に染み入る。バンジョーの響きが懐かしい。

1. If I Had A Hammer
2. Goodnight Irene
3. Barbara Allen
4. Talking Union
5. Wimoweh (Mbube)
6. John Henry
7. Little Boxes
8. Michael Row The Boat Ashore
9. This Land Is Your Land
10. Guantanamera
11. Where Have All The Flowers Gone?
12. Turn! Turn! Turn! (To Everything There Is A Season)
13. The Bells Of Rhymney
14. Waist Deep In The Big Muddy
15. We Shall Overcome

Released on June 22, 2005.

岡林信康 / 金色のライオン

岡林のアルバムは、この1枚しか所有していなかった。LPの発売は1973年11月。発売とほぼ同時に買った記憶があるので、高校2年生のとき。このアルバム発表の前後から、岡林は京都府丹波地方で農村生活に入る。アルバムジャケットは、そこでの写真だと思う。それまでの岡林に対しては、なんとなく距離を置いていて、アルバムを購入する気にはならなかった。ジャケット写真とプロデューサーが松本隆ということで、このアルバムに吸い寄せられたのだろう。

安価な中古CDを見つけ、最近買い直した。1曲目の「あの娘(こ)と遠くまで」を聴いただけで、高校時代の自分を振り返ることができる。この曲の一節。

あるべき姿で 草はしげり
雨を待っている空に 背伸びする
でかけよう 遠くまで
きっと あの娘が はこんでくれるはず

1. あの娘と遠くまで
2. 君の胸で
3. まるで男のように
4. ホビット
5. ユダヤの英雄盗賊バラバ
6. 黒いカモシカ
7. 見捨てられたサラブレッド
8. どうして二人はこうなるの
9. 金色のライオン
10. 26ばんめの秋

岡林信康 - 作詞作曲、歌、ギター
松本隆 - プロデュース、ドラム
ミュージシャン - 矢野誠、鈴木慶一、後藤次利、伊藤銀次、鈴木紙、助川健

録音 1973年8月28, 29, 30日 / 発売 1973年11月21日

西岡恭蔵 / ディランにて

「林敏明、角谷安彦の明確にビートを刻み続けるリズムセクションをバックに配して自分自身のギターをかき鳴らしながら唄う姿は、まるで荒野を渡っていく風のように力強い。デビュー作にありがちな余分な気負いも無く、実にシンプルでストレートなアルバムに仕上がっている。これほどまでに〈唄の力〉を全面的に出す事が出来たのは、稀代のソング・ライター西岡恭蔵だからなし得た事だ」(小川真一氏のライナーノーツから抜粋)。

ボブ・ディランの作品All Along The Watchtowerに青木洋子による歌詞を付けた「丘の上の英雄さん」以外は、全て西岡恭蔵の作詞作曲。かつて、ボロボロになっても所有していたLPを、「プカプカ」が聴きたくなるとターンテーブルに乗せていた。1999年4月3日。50歳で自分の身を絶った恭蔵。

1. サーカスにはピエロが
2. 下町のディラン
3. 谷間を下って
4. 君住む街に
5. 風を待つ船
6. 丘の上の英雄さん
7. 君の窓から
8. 僕の女王様
9. プカプカ
10. 街の君
11. 終りの来る前に
12. サーカスの終り

西岡恭蔵 - vocal, guitar
角谷安彦 - bass
林敏明 - drums
吉野金次 - piano

録音 1972年3月4, 5 & 6日 東京・モウリスタジオ(発売 72年7月25日)