吉田拓郎 / TAKURO YOSHIDA LIVE 2012

2013年4月29日に高校時代のミニ同窓会があって、フォークソングが話題にあがった。「クボクン、2年生の夏に陽水の〈夢の中へ〉をギターでやっていたよね」「そして、その頃は拓郎だったよな」「うん、拓郎は今でも聴いているよ」。そんな会話を思い出しながら2枚組CDを聴いて、さらにDVDを久しぶりに観た。

それにしても、拓郎との付き合いは長い。40枚以上のアルバムを所有しているアーティストは、コルトレーン、マイルス、ミンガス、モンク、キース、ロリンズ。そして、ディランと拓郎。彼らと同時代に生きてきたことは、自分の大きな肥やし。アンコール前のラスト曲「純情」を拓郎は大事にしていることが、このDVDでも確認できた。作詞が阿久悠で作曲が加藤和彦。「Only you もっと Only you... 真実には流行りはない ただひとりを想う / Only you さらに Only you... まだ足りないまだ足りない まだ心が軽い」。

Disc 1
1. ロンリー・ストリート・キャフェ
2. 落陽
3. こうき心
4. 僕の道
5. 白夜
6. 家へ帰ろう
7. ウィンブルドンの夢
8. Voice
9. 白いレースのひがさ
10. 虹の魚
11. ふゆがきた

Disc 2
1. 慕情
2. 歩こうね
3. 花の店
4. 伽草子
5. 流星
6. 春だったね
7. 僕達はそうやって生きてきた
8. 純情
- Encore -
9. リンゴ
10. 外は白い雪の夜

DVD
1. ロンリー・ストリート・キャフェ / 2. 落陽 / 3. こうき心 / 4. 僕の道 / 5. 白夜 / 6. 家へ帰ろう / 7. ウィンブルドンの夢 / 8. Voice / 9. 白いレースのひがさ / 10. 虹の魚 / 11. 慕情 / 12. 歩こうね / 13. 花の店 / 14. 伽草子 / 15. 流星 / 16. 全部だきしめて / 17. 春だったね / 18. 僕達はそうやって生きてきた / 19. 純情 / 20. リンゴ / 21. 外は白い雪の夜

吉田拓郎 - vocal, guitar
武部聡志 - music director, arrangement, keyboard
鳥山雄司 - arrangement, guitar
宮田繁男 - drums
松原秀樹 - bass
渡辺格 - guitar
朝倉真司 - percussions
今井マサキ - chorus arrangement, chorus / 大嶋吾郎, 岩崎元是 - chorus
山中雅文 - manipulator

録音 2012年11月6日 / NHKホール

吉田拓郎 / LIVE 2014

商品紹介から。「2014年初夏、2年振りとなった首都圏ライブ〈吉田拓郎 LIVE 2014〉最終日・東京国際フォーラムの公演の模様を全曲収録したLIVE DVDリリース。入手困難のためプレミアチケットとなった貴重なライブの模様を全曲収録。アンコール楽曲含む全22曲収録」。全くその通りで、当時、チケット入手を試みたのだが、完璧に跳ね除けされてしまった。

アンコール4曲のラストの「純情」を歌い終ると、拓郎は長く頭を深く下げ観客にお礼をしている。舞台を歩き、中央そして左右の観客に。それは、観客だけでなく、メンバーに対して、自分に対してだったのだろう。さらには、「純情」を自分に遺してくれた作詞家・阿久悠と作曲家・加藤和彦に対して。阿久は2007年8月、加藤は2009年10月に他界してしまった。この場面を観て、拓郎には「純情」を歌い続ける使命のようなものを感じたのだ。

Disc 1
1. 人生を語らず
2. 今日までそして明日から
3. 落陽
4. 爪
5. たえなる時に
6. 襟裳岬
7. 僕の道
8. 慕情
9. 夏休み
10. シンシア
11. 裏街のマリア

Disc 2
1. 気持ちだよ
2. サマータイムブルースが聴こえる
3. 全部だきしめて
4. わしらのフォーク村
5. 淋しき街
6. アキラ
7. 僕達はそうやって生きてきた
8. こうき心
9. アゲイン(完)
10. 春だったね
11. 純情

DVD: same as Disc1 & 2

吉田拓郎 - vocal, guitar
武部聡志 - keyboards
鳥山雄司 - guitar
河村 “カースケ” 智康 - drums
松原秀樹 - bass
渡辺格 - guitar
玉木正昭 - percussions
今井マサキ - chorus
宮下文一 - chorus
大嶋吾郎 - chorus

録音 2014年7月22日 / 東京国際フォーラム ホールA

吉田拓郎 / 午後の天気

2009年4月リリースのアルバム『午前中に…』で完全復帰を果たした拓郎。その続編と言える本作『午後の天気』を2012年6月にリリースし、一発花火でないことを示した。4曲目「この風」の作詞を除いた全曲が、拓郎の作詞作曲。本作は事前予約して購入した。

届いてすぐに聴き「拓郎健在!」と心の中で叫んでから、すでに10年近くが経過してしまった。1曲目「僕の道」のフレーズ〈この道が大好きだから、この道を行けばいい、この道が大好きだから、この道を行くんだよ〉に、当時の拓郎の心情が込められている。

1. 僕の道
2. 昨日の雲じゃない
3. 慕情
4. 危険な関係
5. この風
6. 清流(父へ)
7. 恋はどこへ行った
8. 今さら I Love You
9. that's it やったね
10. 男子の場合

Hirokazu Ogura, Shigeru Suzuki, Nozomi Furukawa - guitar
Hideki Matsubara, Chiharu Mikuzuki - bass
Noriyasu Kawamura, Eiji Shimamura - drums
Satoshi Takebe, Yasuharu Nakanishi, L-tone Nagata - keyboards
Hideyuki Kanai, Masami Kishimura, Nobuhiko Nakayama, Masafumi Yamanaka - synthesizer manipulator
Maya Ayukawa, Hidekazu Uchiumi, Goro Ohshima, Yuko Ohtaki, Naoki Takao, Yoshito Fuchigami, Rere Matsuda, Fumikazu Miyashita - background vocals

発売 2012年6月20日