Sonny Rollins / The Sound Of Sonny

3つのセッション(1957年6月11日、12日、19日)から構成。録音の日付から、きちんと企画されたアルバムであることがわかる。プロデューサーはオリン・キープニュース。注目すべき点は2つ。1つ目はピアノがソニー・クラーク。ロリンズのディスコグラフィーを調べると、ロリンズとクラークとのセッションはこのアルバムのみ。名盤Cool Struttin'の録音が58年1月なので、その半年前の出来事。クラークのピアノを中心に聴いて見ると、また違った味が出てくるアルバムである。

2つ目の注目点は、8曲目のIt Could Happen To Youがロリンズによる3分46秒の無伴奏ソロ。自分が所有する50枚近いロリンズのアルバムの中で、これ以外のソロはライブアルバムThe Solo Albumに収められた56分5秒のSoloscopeだけである。なお、CD化でラスト曲Funky Hotel Bluesがボーナストラックとして追加されている。

1. The Last Time I Saw Paris
2. Just In Time
3. Toot, Toot, Tootsie
4. What Is There To Say
5. Dearly Beloved
6. Ev'ry Time We Say Goodbye
7. Cutie
8. It Could Happen To You
9. Mangos
10. Funky Hotel Blues

Tracks 1, 4 & 10
Sonny Rollins - tenor saxophone
Sonny Clark - piano (tracks 4,10)
Paul Chambers - bass
Roy Haynes - drums
Recorded on June 19, 1957 in NYC.

Tracks 2, 3, 7 & 9
Sonny Rollins - tenor saxophone
Sonny Clark - piano
Percy Heath - bass
Roy Haynes - drums
Recorded on June 12, 1957 in NYC.

Tracks 5, 6 & 8
Sonny Rollins - tenor saxophone
Sonny Clark - piano (tracks 5,6)
Percy Heath - bass (tracks 5,6)
Roy Haynes - drums (tracks 5,6)
Recorded on June 11, 1957 in NYC.

Sonny Rollins / Vol.2

プロモーションとしては失敗作である。ロリンズのブルーノート第2作目ということで、タイトルを単純にVol.2としてしまった。普通ならば、Vol.1の続編と考えてしまう。しかし、Vol.1から5ヶ月後の録音で、メンバーも全く異なり、演奏内容も前作に比べれば非常に充実している。そして、メンバーが凄い。セッションにはホレス・シルバーがいるのに、モンクがゲスト参加していることに注目。そして、モンクの作品MisteriosoとReflectionsが収録されている。

そのMisteriosoが本作の最大の聴き所である。モンクによるピアノから始まり、ロリンズがすぐに入ってくる。モンクのバックでのロリンズのアドリブは、モンクに引き継がれ、次にJ.J.ジョンソンに交代するのだが、そのバックはシルバーが務める。全くスタイルが異なる二人のピアノを1曲の中で堪能できるのだ。これは誰のアイデアだったのだろうか。Rollins plays with Monk & Silverのようなアルバムタイトルにすべきだったのである。

1. Why Don't I
2. Wail March
3. Misterioso
4. Reflections
5. You Stepped Out Of A Dream
6. Poor Butterfly

Sonny Rollins - tenor saxophone
J.J. Johnson - trombone (tracks 1-3,5-7)
Horace Silver - piano (tracks 1-3,5-7)
Thelonious Monk - piano (tracks 3,4)
Paul Chambers - bass
Art Blakey - drums

Recorded on April 14, 1957 at Rudy Van Gelder Studio, Hackensack, New Jersey.

Sonny Rollins / Way Out West

ロリンズによるピアノレストリオの初録音。ロリンズにとっては、一つの実験的な取り組みであったと思う。結果的には完成度の高いアルバムに仕上がったのだが、ベースとドラムとの駆け引きはほとんどない。まさしく、ロリンズらしいリーダーアルバムである。まぁ、相手はレイ・ブラウンとシェリー・マンなので、丁々発止のやりとりはちょっと望めないだろう。この2人は名サポーターなのだ。油井正一氏によるライナーノーツは以下のように始まる。

『僕自身、ソニー・ロリンズの最大傑作は、プレスティッジの〈サキソフォン・コロッサス〉と、この〈ウェイ・アウト・ウエスト〉だと思っている。このことは拙著「ジャズの歴史物語」のロリンズの章で、50年代におけるロリンズの偉大さを知るためには、この2枚があれば、他は「あったほうがよいが、なくても差し支えない」…とまでいいきっている』(1986年3月記)。本作から9ヶ月後に録音された同じピアノレストリオでのライブアルバムA Night At The Village Vanguardは、「なくても差し支えない」というのは全く同意できないのだが。

1. I'm An Old Cowhand
2. Solitude
3. Come, Gone
4. Wagon Wheels
5. There Is No Greater Love
6. Way Out West
7. I'm An Old Cowhand [alternate take]
8. Come, Gone [alternate take]
9. Way Out West [alternate take]

Sonny Rollins - tenor saxophone
Ray Brown - bass
Shelly Manne - drums

Recorded on March 7, 1957 at Contemporary Records Studio, Los Angeles.