吉田拓郎 / ah-面白かった

今日、6月28日入荷。所有する拓郎のアルバム数としては47枚目。2019年のコンサートツアーは、Live 73 Yearsと拓郎自身の年齢を記した。同梱された小冊子には、拓郎による全演奏曲の解説がある。「わたしの足音2019」では、「僕のラストとなるかも知れないライブ」と書いている。ツアータイトルに自分の年齢を入れた理由は、ここにあった。

そして、それから3年。自ら最終アルバムと宣言したアルバムを「面白かった」と過去形にして仕上げた。全曲、拓郎の作品。タイトル曲「ah-面白かった」には「いつも履いている シューズを脱ぎ捨て 何も言わずに部屋へ逃げる」と。自分が中学時代から追いかけて来た拓郎。仕方ない。時が刻まれていくことには誰も逆らえない。こちらも「面白かったぜ」と返信するしかないのだ。

CD
1. ショルダーバッグの秘密
2. 君のdestination
3. Contrast
4. アウトロ
5. ひとりgo to
6. 雨の中で歌った
7. 雪さよなら
8. Together
9. ah-面白かった

DVD
1. 「ah-面白かった」制作メイキング映像
2. 吉田拓郎インタビュー

Bob Dylan / Together Through Life

完全生産限定盤を所有。ディランがDJを務めるラジオ・アワーを収録したCD、初代マネージャーのロイ・シルバーが「風に吹かれて」が生まれた頃を語る日本語字幕付きDVD、そしてポスターとステッカーがパッケージされた。アルバムというより、まるで福袋。Together Through Life(人生を共に)。ポスターやステッカーにまでして、ディランはこの言葉を伝えたかったのか。

収録された10曲の中で、This Dream Of Youを除く9曲の歌詞がRobert Hunter(ロバート・ハンター)との共作。ハンターは作詞家で、ディランと同じ1941年生まれ。2019年9月に78歳で亡くなった。Grateful Dead(グレイトフル・デッド)は、ハンターの歌詞を多く使ってきた。1994年、デッドと共にThe Rock and Roll Hall of Fame and Museum(ロックンロールの殿堂)入りしている。

歌詞の共作とはどんな作業になるのだろう。ディランが先に書き、ハンターが手を加えていくのだろうか。それともその逆か。いずれにしても、ディラン特有の「体臭」が消え去ってしまい、言葉が軽くなってしまった。その中で、This Dream Of Youで繰り返されるフレーズに注目したい。

All I have and all I know / Is this dream of you / Which keeps me living on(私が手にした全て、知っている全て/それは君の夢見ること/それで私は生き続けられる)。ライナーノーツにディランが語った言葉が掲載されている。「夢は潜在意識から生まれる。夢を分析すれば、自分を知ることができるし予測することもできる。夢は恐怖と未来に結びついている」。「恐怖と未来」にディランらしい表現を感じる。

1. Beyond Here Lies Nothin'
2. Life Is Hard
3. My Wife's Home Town
4. If You Ever Go To Houston
5. Forgetful Heart
6. Jolene
7. This Dream Of You
8. Shake Shake Mama
9. I Feel A Change Comin' On
10. It's All Good

Bob Dylan - guitar, keyboards, vocals
Mike Campbell - guitar, mandolin
Tony Garnier - bass guitar
Donnie Herron - steel guitar, banjo, mandolin, trumpet
David Hidalgo - accordion, guitar
George Receli - drums

Recorded in December 2008.

Disc 2 - Theme Time Radio Hour: Friends & Neighbors
1. Howdy Neighbor - Porter Wagoner & The Wagonmasters
2. Don't Take Everybody to Be Your Friend - Sister Rosetta Tharpe
3. Diamonds Are a Girl's Best Friend - T-Bone Burnett
4. La Valse de Amitie - Doc Guidry
5. Make Friends - Moon Mullican
6. My Next Door Neighbor - Jerry McCain
7. Let's Invite Them Over - George Jones & Melba Montgomery
8. My Friends - Howlin' Wolf
9. Last Night - Little Walter
10. You've Got a Friend - Carole King
11. Bad Neighborhood - Ronnie & The Delinquents
12. Neighbours - The Rolling Stones
13. Too Many Parties and Too Many Pals - Hank Williams
14. Why Can't We Be Friends - War

Disc 3 - DVD
1. Roy Silver - The Lost Interview

吉田拓郎 / LIVE 2016

2016年10月27日、パシフィコ横浜で拓郎がボブ・ディランの「風に吹かれて」を歌った。日本時間の同月13日午後8時過ぎ、ディランのノーベル文学賞受賞の発表があった。この曲を入れたのは、拓郎からディランへの祝福メッセージだったのだろう。この日のライブでは、ハーモニカを吹いたのは「旅の宿」だけ。「風に吹かれて」でも吹いて欲しかった。

アンコール前のラスト曲は「流星」。やはり名曲である。カラオケに行くと、必ず「流星」を歌っていた時期が自分にはあった。というか、「流星」を歌うためにカラオケへ行っていた。写真は、「風に吹かれて」を歌う拓郎。そして、「人生を語らず」を歌い終えて、観客に挨拶する拓郎。

Disc 1
1. 春だったね
2. やせっぽちのブルース
3. マークII
4. 落陽
5. アゲイン
6. 朝陽がサン
7. 消えていくもの
8. 唇をかみしめて
9. ジャスト・ア・RONIN
10. いつでも

Disc 2
1. BLOWIN' IN THE WIND
2. 君のスピードで
3. 白夜
4. 旅の宿
5. 全部だきしめて
6. いくつになっても happy birthday
7. 海を泳ぐ男
8. 僕達はそうやって生きてきた
9. 流星
10. ある雨の日の情景
11. Woo Baby
12. 悲しいのは
13. 人生を語らず

DVD: same as Disc 1 & 2

録音 2016年10月27日 / パシフィコ横浜