ジャケットとタイトルから何やらメッセージ性の強いジャズを創造してしまうが、決してそんなことはない。「静」と「動」のバランスが取れたピアノトリオの演奏である。ケニー・ドリューの作品Dark Beautyをアルバムタイトルにして、それに相応しい写真を使いジャケットをレイアウトしている。
ドリューとペデルセンは、このアルバムの1年前にデュオアルバムDuoを録音。その続編を企画し、より密度を高めるためドラマーのアルバート・ヒースを迎え入れたのだろう。ペデルセンのベースが、ドラムが入ったことで自由度が増し、前作以上に冴え渡っている。ドリューのピアノも力強い。全8曲を通して聴くと、タイトル曲Dark Beautyが最も黒っぽくない演奏。
1. Run Away
2. Dark Beauty
3. Summer Night
4. All Blues
5. It Could Happen To You
6. Love Letters
7. Silk Bossa
8. Blues Inn
Kenny Drew - piano
Niels-Henning Orsted Pedersen - bass
Albert "Tootie" Heath - drums
Recorded on May 21 & 22, 1974 at Rosenberg Studio, Copenhagen, Denmark.