この手のジャズは、”ながら”で聴いてはならない。暗いジャズ喫茶で、足でリズムを刻みつつ聴くのが本来の姿。かつて、中野のジャズ喫茶『ビアズレー』で、そうやって聴いていた自分を思い出した。本作を最後に、コルトレーンはアトランティックとの契約履行を終え、インパルスに移籍。1961年5月25日の本作録音の前後に、インパルスのアルバムAfrica/Brassを録音している(61年5月23日と6月7日)。
コルトレーンの大きな変曲点となったアルバムである。CD化で4曲目のTo Her Ladyshipが追加。この曲は、Original Untitled Balladという曲名でオムニバスアルバムThe Coltrane Legacyに収録されていた。演奏内容に問題があったのではなく、LPに入り切らなかったのだ。ちなみに、エリック・ドルフィーは、プレスティッジとの契約の関係でGeorge Laneという偽名で表記された。その証拠がLPのジャケット裏面にある。
1. Olé
2. Dahomey Dance
3. Aisha
4. To Her Ladyship
John Coltrane - soprano saxophone, tenor saxophone
Eric Dolphy - flute, alto saxophone
Freddie Hubbard - trumpet
McCoy Tyner - piano
Reggie Workman - bass
Art Davis - bass
Elvin Jones - drums
Recorded on May 25, 1961 at A&R Studios, NYC.