はっぴいえんどは、1970年代初めに登場し日本のロックを塗り替え、疾風の如く去ってしまった。アルバム『はっぴいえんど』で旗揚げ、2枚目の『風街ろまん』で頂点に立ち、このアルバム『HAPPY END』で完結させたのである。
「風来坊」で始まり、「さよならアメリカ さよなら日本」で終わるアルバム。その時間はわずか30分11秒。完結作も疾風の如く。彼らの春は、牛乳瓶に詰められてしまったのだ。
「明日あたりはきっと春」(作詞:松本隆)
冬化粧 白は流れて
砂糖菓子の街 ひっそりと
テーブルには
牛乳瓶に詰められた ぼくらの春が
・・・
・・・
1. 風来坊
2. 氷雨月のスケッチ
3. 明日あたりはきっと春
4. 無風状態
5. さよなら通り3番地
6. 相合傘
7. 田舎道
8. 外はいい天気
9. さよならアメリカ さよなら日本
細野晴臣 - electric bass, mandolin, acoustic guitar, piano
大瀧詠一 - acoustic guitar
松本隆 - drums, percussion
鈴木茂 - electric guitar, acoustic guitar
Released on February 25, 1973.