Count Basie / Basie In London

四谷のジャズ喫茶『いーぐる』店主の後藤雅洋氏の著書『一生モノのジャズ名盤500』を読んで、ビッグバンドはあまり聴かないが、後藤氏の推薦なら間違ないとAmazonの「ほしい物リスト」に入れておいたアルバム。年末に格安(送料別100円)の中古CDを見つけ、正月休みの最終日に届いた。

1956年9月に、ベイシー楽団はヨーロッパの各都市でコンサートを行い、スウェーデン・ゴーセンバーグ公演の録音が本アルバムである。しかし、タイトルはロンドン。ロンドン公演が大成功だったので付けたタイトルらしい。つまり、ロンドンでは録音を行なわなかったか、録音状態が悪かったのだろう。スウェーデンの人には失礼な話で、イン・ヨーロッパとすべきだった。以下は、後藤氏のアルバム紹介文(抜粋)。

「聴き所は一にも二にも軽快にスイングしまくるバンドサウンドの気持ちよさだ。それにしても、トランペット・セクション、サックス・セクションがピッタリ息をそろえた厚みのあるバンドサウンドが、ベイシーのトツトツとしたピアノと、ベイシーバンドのキモ、フレディ・グリーンのシンプルなギターにコントロールされ、絶妙のノリが生まれるのには感嘆させられる」。

1. Jumpin' At The Woodside
2. Shiny Stockings
3. How High The Moon
4. Nails
5. Flute Juice
6. One O'Clock Jump
7. Well Alright, Okay You Win
8. Roll Em Pete
9. The Comeback
10. Blues Backstage
11. Corner Pocket
12. Blee Blop Blues
13. Yesterdays
14. Untitled
15. Sixteen Men Swinging
16. Plymouth Rock

Count Basie - piano
Frank Foster, Charlie Fowlkes, Bill Graham, Marshal Royal, Frank Wess - reeds
Henry Coker, Matthew Gee, Benny Powell - trombone
Wendell Culley, Reunald Jones, Thad Jones, Joe Newman - trumpet
Freddie Green - guitar
Eddie Jones - bass
Sonny Payne - drums
Joe Williams - vocals

Recorded on September 7, 1956 at Gothenburg, Sweden.

Count Basie / April In Paris

ビッグバンドは、正直あまり聴かない。ただ、ときどき聴きたくなるのは、カウント・ベイシー。そして、ベイシーと言えば、一関のジャズ喫茶『ベイシー』。憧れの『ベイシー』に初めて行ったのは2005年夏。青春18きっぷで一関を目指し、予約していたビジネスホテルに荷物を降ろして、夜の8時頃に着いたが閉店。しかし、ドアが開いていたので中に入ると、あの菅原昭二氏が。

「悪いねぇ。今日はもう閉店なんだよ。原稿の締め切りが間近で」
「横浜から来たんですけど、ビールだけでも飲ませもらえませんか?」
「じゃあ、入りなよ」

『ベイシー』に菅原氏と二人だけ。極上のオーディオでジャズを聴きながら、缶ビール2本。その後、東北一周の旅を続け、最後に辿り着いたのは仙台の老舗ジャズ喫茶『カウント』。

10年前の2010年11月21日、ブログに上記のように書いた。その後、『ベイシー』を再度訪れたが、店員が権威的な感じの対応。タイトル曲April In Parisでのカウント・ベイシーによる掛け声One More Time!が有名だが、『ベイシー』へは二度と行かないだろう。

1. April In Paris
2. Corner Pocket
3. Didn't You
4. Sweetie Cakes
5. Magic
6. Shiny Stockings
7. What Am I Here For
8. Midgets
9. Mambo Inn
10. Dinner With Friends

Wendell Cully, Reunald Jones, Thad Jones, Joe Newman, Quincy Jones - trumpet
Henry Coker, Bill Hughes, Benny Powell - trombone
Marshall Royal - alto saxophone, clarinet
Bill Graham - alto saxophone
Frank Wess - tenor saxophone, flute
Frank Foster - tenor saxophone
Charlie Fowlkes - baritone saxophone
Freddie Green - guitar
Count Basie - piano
Eddie Jones - bass
Sonny Payne - drums

Recorded on July 26 & 27, 1955 and January 4 & 5, 1956 at Fine Sound, NYC.