「ブルーノート誕生70周年」の記事が掲載。たしかに一つのレーベルが70年間続けるというのは快挙なのだろうが、ジャズそのものが2009年の時点ですでに地盤沈下してしまった訳である。この号のディスク・レビューにおいても、気になるアルバムはほとんどない。
スイングジャーナル 2008年12月号
スイングジャーナルは、マイルスに頼るしかなかった。元編集長の中山康樹氏がマイルスフリーク。言い尽くされ、書き尽くされたマイルスを俎上に載せ、ジャーナルファン離れを防いだのか、新規のファン獲得を狙ったのか。
いずれにしても、ジャズは聴かせる音楽ではなく、流す音楽に変わってきてしまった時代。一つの雑誌だけで、その流れを食い止めることはできなかった。すでに7年前の出来事である。
スイングジャーナル 2008年11月号
2008年7月25日、80歳で亡くなったジョニー・グリフィンを偲ぶ記事。ただし、見開きのたった2ページである。この記事を読んで、ジャーナルの編集方針に疑問を持った。結果、2年を待たずに廃刊となった。その兆候が、グリフィンの取り上げ方に出ていたのだ。