浅川マキ / Long Good-bye

本作が発売されて10年。浅川マキが急逝してもうすぐ11年。浅川マキをジャズボーカリストと括ってしまうのは無理がある。ブルースシンガーでは固定的な感じだ。つまり、それまでにない独自の世界を創り出した歌手ということ。10年経っても決して色褪せない。

プロデューサー・寺本幸司氏によるアルバム紹介文。「2010年1月、急逝した浅川マキの追悼オフィシャル・アルバムです。浅川マキが遺した数々の名盤の中から、デビュー以来、浅川マキを支え見守ってきた歴代スタッフによって、選曲構成されました。Disc-1は比較的知られた曲を集めたベスト・トラック的なもので、Disc-2は、あまり知られていない楽曲のバージョン偏としてプレミアム・トラック的なものとしてまとめられました。加えて、ファーストアルバム〈浅川マキの世界〉から写真を撮り続けてきた写真家・田村仁の未発表写真集を付けました」。

Disc 1
1. 夜が明けたら
2. ちっちゃな時から
3. 赤い橋
4. 放し飼い
5. あなたなしで
6. ガソリン・アレイ
7. それはスポットライトではない
8. かもめ
9. 裏窓
10. 淋しさには名前がない
11. 少年
12. にぎわい
13. セント・ジェームス病院
14. こころ隠して
15. こんな風に過ぎて行くのなら
16. マイ・マン

Disc 2
1. TOO MUCH MYSTERY
2. コントロール
3. めくら花
4. ふしあわせという名の猫
5. ナイロン・カバーリング
6. If I’m on the late side
7. 大砂塵
8. Blue Spirit Blues
9. ちょっと長い関係のブルース
10. POSSESSION OBSESSION
11. アメリカの夜
12. 朝日樓(朝日のあたる家)
13. あの娘がくれたブルース
14. 暗い日曜日
15. ジンハウス・ブルース
16. INTERLUDE

発売 2010年10月17日

浅川マキ / MAKI II

アマゾンの商品説明では、「浅川マキの一周忌に合わせ、これまで手に入れることができなかった幻の名盤の誉れ高き70年代のオリジナルアルバム」とある。所有していたLPは、幻の名盤だったのだ。10年ほど前に処分してしまった…。

1. 少年
2. 眠るのがこわい
3. ジンハウス・ブルース
4. 花いちもんめ
5. ゴビンダ
6. 少年(Part II)
7. めくら花
8. 雪の海
9. 港の彼岸花
10. あたしが娼婦になったなら
11. ゴーダウン・モーゼ
12. 朝日のあたる家

浅川マキ - vocals
南里文雄 - trumpet
市原宏祐 - sax
中牟礼貞則 - guitar
成毛滋 - guitar
萩原信義 - acoustic guitar
杉浦芳博 - acoustic guitar
今田勝 - piano
寺川正興 - bass
江藤勲 - bass
モト・野村 - drums
つのだ・ひろ - drums
山木幸三郎 - arranger
吉野金次 - recording engineer & mixer

発売 1971年9月5日

浅川マキ / 浅川マキの世界

2010年1月17日にマキは他界。曲名だけ見ると懐かしさがあるが、改めて聴き直すと、当時のある種のアンダーグラウンド的なエネルギーを感じる。参加メンバーには、ジャズマンの名前が連なっている。

1. 夜が明けたら
2. ふしあわせという名の猫
3. 淋しさには名前がない
4. ちっちゃな時から
5. 前科者のクリスマス
6. 赤い橋
7. かもめ
8. 時には母のない子のように
9. 雪が降る
10. 愛さないの愛せないの
11. 十三日の金曜日のブルース
12. 山河ありき

浅川マキ - vocals
山木幸三郎 - arranger
今田勝 - piano, organ, keyboards
原田政長 - bass
市原宏祐 - flute
稲垣次郎 - flute
横内章次 - guitar
チコ菊池 - drums
吉野金次 - recording engineer & mixer

発売 1970年9月5日